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人気集める香港の日系高級デザート店が2号店 EC活用も

ハーバーシティに2号店をオープンした高級デザート店

ハーバーシティに2号店をオープンした高級デザート店

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 香港で人気を集める高級デザート店「i CREMERiA (イ・クレメリア)」の2号店が7月16日、尖沙咀ハーバーシティ内オーシャンターミナル(Ocean Terminal, Ground Floor, OTG03A)にオープンした。

尖沙咀店に登場したかき氷に使用する素材が埋め込まれた氷

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 わずか7坪のスペースに1日数百人、バレンタインシーズンには1200人が訪れたという記録を持つ1号店とは異なり、席数を増やし、ゆったりとした印象の店内に仕上げた。壁に飾る写真のほか、アイスクリームの器械までもが店舗デザインになじむように工夫を凝らし、茶、黒、白などの色使いで落ち着いた空間に心地よい音楽を流す。

 同店を手掛ける「i CREMERiA 」社長の吉岡雅裕さんは、日本国内のフードスペシャリストとのコミュニケーション体制を構築し、店舗数拡大に影響しない供給体制を築いたという。当初は「日本産のフルーツを使ったデザート店」としての展開を中心に考えていたが、「海外に向けて日本のプレミアムフルーツを売る」専門店としての展開も視野に入れ、これらのフルーツを「FRUTTA GIAPPONESE (フルッタジャポネーゼ)」と名付けてブランド化する。

 ネット販売への取り組みにもアイデアを盛り込む。一般的に香港のネット販売市場は、市場の成熟度と比較すると遅いといわれる。共働きの家庭も多く、定時に届く物流体制を敷くことが難しいなどの事情がその理由だが、一方でSNSなどを積極的に活用し、いつでも情報に触れる環境を持つ市場でもある。ここに目を付けた吉岡さんは「各店舗をデザートのピックアップ拠点にする」ことにした。買うときはデジタルでありながら、中心地に店舗を構えることで顧客が自分の希望の時間に合わせてピックアップできる自由さを残した。ラッピングにも気遣い、食べ頃を記したカードを添える。

 店内のメニューにも1号店にはない「かき氷」を加えた。高知県大月の「苺(いちご)氷り本舗」を採用。湧き水を作って氷を作る際、地元のイチゴや広島のユズ、京都宇治産の茶葉を閉じ込めることで、見た目も斬新な氷を日本から運ぶ。価格は各78香港ドル。「苺氷り」はバニラアイスや小豆でクマの顔を表現し、女性や子どもを意識してビジュアルも重視。かき氷は刃の角度によってフワフワ感が異なるため、店舗スタッフも「苺氷り本舗」に指導を受けながら、生のイチゴが模様のように鮮やかに埋め込まれた氷をカップに入れ、そこに自然糖である三温糖のシロップと練乳をかけ、イチゴの風味を味わいながら食べる。

 同店は、8月6日に銅鑼湾のワールドトレードセンター内、9月中旬に4号店のオープンを決定し、香港内最大10店舗を目指す。2016年以降はフランチャイズでアジア主要都市のほか、海外への出店も計画する。

 営業時間は11時~22時30分。

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