パーソナルトレーニングジム「ライザップ」を運営する健康コーポレーション(東京都新宿区)は1月11日、灣仔に大型店として2店舗目(20/F., Siu On centre, 188 Lockhart Road, Wanchai, Hong Kong、TEL 2786-8589)をオープンした。
ライザップは2015年6月に中環(Central)の蘭桂坊(Lan Kwai Fong)に香港初進出をした。2ブースで運営をスタートしたが、あっという間に会員数が100人を超え、順調だったこともあり「2店目のオープンを数か月後には決定した」(佐藤淳マネージング・ディレクター)という。
「結果にコミットする」をキャッチフレーズに、日本では著名人や芸能人をCMに起用することで知名度を急激に上げた同社だが、香港ではウェブを使った広告、会員からの紹介が多いなど、日本とは違うマーケティングで会員数を増やしてきた。
蘭桂坊店では、男女比は1対1で中華系の香港市民が9割を占める。スタンダードプラン(2カ月、16回)は2万4,000香港ドルと決して安くはないが、佐藤マネージング・ディレクターは「職種は自営業、弁護士、医者といった所得の高い人のみならず、普通のサラリーマンでもそのメニューの価値を分かってくれる人もいる」とプログラム内容に自信を示す。
中環店のサテライト型と違い、3300平方フィートに1人用の個人ブースを8、ペアでトレーニング可能なブース1の計9室で展開し、一つ一つの個室も大きめにレイアウトした。佐藤さんは「蘭桂坊は部屋の数が少なかったため、新店は補完する機能も持つ」とする。店内には、コンサルティングルームやシャワールームなども完備する。
同店では日本人トレーナーの常駐のほか、スタートアップとして経験豊富な香港人トレーナー5人を採用し、日本で150時間以上にわたる厳しい教育プログラムを課した。日本トップトレーナー協会認定のボディーメークトレーナーの資格試験を日本と同じように課し、合格率10%以下という狭き門をくぐり抜けた同トレーナーが、運動、食事、メンタルサポートをする。特に食生活のサポートに重点を置くが、香港は日本とは生活習慣と食習慣が大きく違うことにも注目。香港に住む会員は海外出張する機会も多いため、出張先でもメニューを送ってもらうことも多いという。店舗周辺のレストランのメニューを取得して、それぞれの料理がライザップが推奨する食事メソッドに適応するかどうかを丁寧にアドバイスするなど、香港ならではのガイドラインの作成をしたという。
ライザップは現在65店舗を展開しているが、今後は香港で3年内に少なくとも5店舗を目指すとしている。現在の上海、台湾、香港、シンガポールのほか、東京五輪が開かれる2020年までにはニューヨークなど10拠点でのサービス展開も視野に入れているという。
営業時間は7時~23時。