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自然あふれる香港郊外で桜が咲く 梅は満開を迎え

嘉道理(カドゥーリー)農場植物園で満開を迎えた梅の花

嘉道理(カドゥーリー)農場植物園で満開を迎えた梅の花

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 先週末に一時気温も20度を超えた香港の大埔地区林村の近くにある嘉道理(カドゥーリー)農場植物園(Lam Kam Road, Tai Po, New Territories, Hong Kong TEL 2483 7200)で2月15日、梅が見頃を迎え、桜もつぼみがだんだんと膨らんできている。

山道の所々でピンクに色づく

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 同園はペニンシュラの創業者でもあり、現在もオーナー一家であるユダヤ系の富豪、カドゥーリー兄弟により、1951年に設立された農業補助会が始まり。園内に猿や爬虫(はちゅう)類などをはじめ、有機栽培の畑や直売所、薬草園や茶園などもある。登山用の道が舗装され、トレイルコースが作られており、徒歩で登山して桜や梅を見ることができる。

 入園料は30香港ドル。園内のシャトルバスを利用する場合は、入り口の入場券販売所で前もって購入する。桜を見ることができるのは山頂付近、梅は園内に流れる清流沿いの数ポイントで鑑賞できる。桜は230本、梅は20本あるという。
 梅のスポットは標高400メートル付近のオーキッドヘブン(蘭花谷)と呼ばれるエリアやゴールデンパビリオン(黄金亭)の近く。桜と梅を同時に鑑賞できるのは、標高600メートルの山頂付近の嘉道理兄弟記念亭(カドゥーリーブラザーズメモリアルパビリオン)から下る舗装された大きな道沿いと、同じ道を下っていく途中。桜は胡挺生先生記念亭(T.S Wooメモリアルパビリオン)でも咲いている。同園の桜は日本の桜と比べて少しピンク色が濃い台湾のヒガンザクラ。

 ほかにも、香港日本人墓地には2002年に香港公演を行った歌舞伎俳優の市村萬次郎さんと夫人で京劇役者の市村潔子さんの尽力で「霞会館」から寄贈された河津桜があり、先週花を咲かせた。香港日本国総領事公邸や香港日本人小学校などにも寄贈されたという。

 同じ河津桜は中文大学の中大新亞書院知行樓にもあり、2012年に中文大学日本研究学科20週年を記念して、20本植えられ、現在は10本程度が育っているという。見頃は3月初旬まで。

 長州島の船着き場から徒歩約8分のところにある關公亭(Kwan Kung Pavilion)には同じく台湾の桜が10本あり、こちらも2月下旬が見頃。香港の最高峰の山にある大帽山郊野公園では、少し遅めの2月下旬~3月初旬に見頃を迎える。

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