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香港でチオビタ・ドリンク発売へ パッケージや味を海外向けに開発

海外向けにパッケージも変更したチオビタ

海外向けにパッケージも変更したチオビタ

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 大鵬薬品工業(東京都千代田区)は同社の主力商品チオビタ・ドリンクのシリーズ商品「Tiovita 3000」を4月21日、香港で発売開始する。

チオビタが作られる地域に流れる吉井川は、岡山県東部に位置し、幹川流路延長133キロメートル、流域面積2110キロ平方メートルの一級河川

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 おなじみの青いラベルに赤いロゴのオリジナル商品ではなく、香港では高級感を表す紫にゴールドを採用し、内容についても香港人の好むグレープ味にして開発をしたものを発売する。100ミリリットルの中に、疲労に効果が期待されるタウリンやビタミンB群を、チオビタ・ドリンクより多く配合し、タウリンも3倍の3000ミリグラム、ビタミンB群を2倍配合した「Tiovita 3000」からスタートする。中国語の販売名は「速健能3000」とし、「速:スピーディーに栄養を補給し、健:健康を支える、能:エナジードリンク」という意味を込めたという。早く簡単に栄養補給できるようにと100ミリリットルのボトル売りとし、希望小売価格は14.9香港ドル(225日本円)。カロリーは1本76キロカロリーと低めに抑えた。

 香港の栄養ドリンク市場は日本と比較すると飽和状態とはいえない。香港域内のスポーツドリンク、エネルギードリンクの市場規模は約80億円とみられる。2015年の日本国内の同シリーズの売り上げは1億7200万本にまで達し、海外販路を求めて約2年の調査期間を経て販売にこぎ付けた。

 「Tiovita 3000」は、ほかのチオビタ製品と同じように、豊岡山県・吉井川の水を使い製造するなど、豊かな環境と共生する岡山工場で製造されたもの。岡山工場の緑地スペースに造られたビオトープは総面積2300平方メートル、全長約300メートル。落葉中高木や低木が植えられ自然豊かな環境の中で製造される。人口の排水を自然の小川に近い水にするために、せせらぎや渕、中洲などのさまざまな仕掛けを設け、自然と同じ有機に富んだ水は海へと放出され、干潟の動植物の増加につながるなど工場内に設置したビオトープによって、地域の自然にも配慮して製品づくりを行っている。

 香港ではRS Lifestyle社が総代理店として、セブン―イレブンやサークルKを通じて販売する。

 販売に際し、大鵬薬品は「われわれは香港をグローバルマーケットへのゲートウェーと考えている。そのため、この市場でローカライズした商品で勝負することを決めた」と話す。

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