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香港・太子に世界60以上の支店を持つギリシャ料理店がオープン

代表的なギリシア料理であるグリル中のスブラキ

代表的なギリシア料理であるグリル中のスブラキ

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 カナダを中心に世界で60店舗以上を展開するギリシャレストラン「Mr. Greek」が4月21日、太子(Shop A, G/F., 64 Bute Street, Prince Edward, Kowloon, Hong Kong Tel: 2866 9308)にグランドオープンし、早くも行列ができる店として評判を呼んでいる。

店舗外観の様子

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アジア初出店となる同店はカナダ経済の中心地トロントのギリシャ人街、ダンフォースアベニュー(Danforth Avenue)に1988年にオープンしたのが始まり。ファミリービジネスで始まった小さなレストランだったがその味が評判を呼び、今ではカナダだけではなく、クウェート、アブダビといった中東、今回の香港を皮切りとしたアジアなど、海外に店を構えることに力を入れているという。

 店舗面積は300平方フィート。席数は10席。店の入り口に調理用のグリルを設置し、テークアウトにも対応する。同店は化学調味料を使わないことに加え、塩はコーシャーソルトというユダヤ教の戒律をクリアした自然塩(精製は一切していない)のみを使う。一方で、香港人の舌の好みに合わせるように、従来と比べて強めのフレーバーを出す調理方法を編み出した。ギリシャ料理に使われる「ザジキ」と呼ばれるヨーグルトベースのソースは、毎日、開店する前にギリシャ産のヨーグルト、酢、オリーブ、玉ねぎなど約10種類を混ぜ合わせて作る。

 スブラキ(Souvlaki)は、1本19香港ドル、2本30香港ドル、3本45香港ドルで提供する。チキン、ポーク、ビーフ中から選ぶことができ、2本以上を選ぶとサラダやポテトなどが一緒に付く。ジューシーさを残すが、塩味も控えめにしてあるため食べやすい。肉と野菜をパンで巻いたピタは、チキン、ポーク、ベジタリアン用の野菜のみと3種を用意し、一つ40香港ドル。具材は肉のほかレタス、トマト、玉ねぎ、キュウリなどが入り、ザジキソースをかけて全体をマイルドな味に仕上げている。

 イカのフライのカラマリは(65香港ドル)は軽く揚げるかグリルするか選べるほか、プーティン(Poutine)(40香港ドル)はフライドポテトにグレイビーソースをかけるカナダの代表的な料理を、カナダ発祥のギリシャ料理らしくザジキソースに変更対応するなど、選択肢があるのが特徴的だ。

 ドリンクメニューのIced Bubble(20香港ドル)は、ヨーグルトのバブルティーだが、この香港店をオープンするために作られたオリジナルメニューで、Rose Bouquet、Santorini、Lemonの3種類の味がある。アイスコーヒー(ラテ、アメリカンなど4種類。28~32香港ドル)を含めたソフトドリンクでも妥協はしないという。

 今後の展開についてジョージ・ライオス(George Raios)プレジデントは「できれば香港2店目も早くオープンさせたい。長期的に見れば、香港のみならずほかのアジアの街にも進出したいと考えている」と話す。「日本とギリシャ料理は両方ともヘルシーな料理として長い歴史がある。最近では、ハーバード大学が地中海の料理は健康的な料理の中のトップ3であると取りあげたほど。香港在住の日本人の方にも健康的なギリシャ料理を気軽に楽しんでもらいたい」とも。

 営業時間は12時~24時。

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