香港・中環直結のifcモール内(国際金融中心商場、Shop 3012, 3/F, IFC, 1 Harbour View Street, Central)に11月8日、「辻利茶舗」がテークアウトスタイルの店舗をオープンした。
京都の宇治抹茶を使用したスイーツやドリンクで海外展開を進める同社の香港初出店となる同店。同社は小倉支店を大正12年に京都辻利から独立、福岡県を拠点に県内3店舗と海外のフランチャイズ展開を行っている。これまでにも台湾を皮切りに、中国、マレーシア、シンガポール、イギリス、カナダ、ロンドン、オーストラリアなどにも出店してきた。
テークアウト方式で、メニューを選ぶスタイルの同店は、店舗の配色にも辻利カラーの抹茶色や濃い茶色を基調とし、淡い色の木材を使って落ち着いたスペースに仕上げた。
カウンターでオーダーするメニューは、抹茶(ホット=32香港ドル、コールド=38香港ドル)、お茶(ほうじ茶・煎茶・玄米茶・各種ホット=30香港ドル、コールド=36香港ドル)、ラテ(抹茶・ほうじ茶・各種ホット=42香港ドル、コールド=48香港ドル)、シェイク(抹茶・抹茶ミルク・ほうじ茶・各種=46香港ドル)など。ソフトクリームは4種類あり、抹茶、ほうじ茶、北海道ミルク、抹茶+ミルク(以上、42香港ドル)を用意する。
香港限定メニューの「IFC限定ワッフルサンデー」(78香港ドル)は、アイスクリームを選び、ロールケーキ、抹茶ゼリー、ソフトクリーム、白玉、餡子などの素材をバランスよくワッフルカップの中に入れ、IFCの形をしたスプーンをアクセントに仕上げたのが特徴。「たくさんの種類を盛り込み、見せ方が大事」という香港市場のイメージに合わせて作った物という。
このほか、「辻利ロールケーキ(抹茶、ほうじ茶)」(238香港ドル)、「プリン」(28香港ドル)、「抹茶」(58香港ドル~)などの持ち帰りメニューもそろえる。
辻社長は「台湾はみんなでシェアして食べる習慣があるため、複数人で食べられるような大皿メニューを限定メニューとしている。イギリスは紅茶文化が根付いているため、スイーツのほか、茶葉にも力をいれて販売している。お茶という文化を海外に伝えながらも、現地に受け入れられる形をパートナー企業と協力して目指したい」と話す。
「世界に人たちに辻利茶舗を通じて日本の文化を知ってもらいたい。IFCモール店は店頭販売のみだが、将来的にはカフェスタイルの店舗も出店したい」と意欲を見せる。
営業時間は、11時~21時30分。