日清食品「出前一丁」は11月1日から期間限定で、尖沙咀にある人気デザート店「甜品工房」(G/F, 12-12A Hau Fook Street, Tsim Sha Tsui,TEL 2732 2722)をジャックし、同社の香港限定商品「棒丁麺」を使ったメニューを提供している。
出前一丁は日本で発売された1968年から香港でも輸入する形で販売が始まった。1984年には現地法人が設立され、1985年より香港での生産を続けている。袋タイプのもので現在は15フレーバーを販売し、香港内で進化を遂げる。
今回提供しているのは今年4月に販売を始めた「棒丁麺」と呼ばれるノンフライ麺を使った出前一丁の新商品。店頭に並ぶ九州濃湯豬骨湯味(九州豚骨)と黑蒜油豬骨湯味(黒にんにく油豚骨)の2種類に加え、期間限定のみそ味の3種類のスープで提供する。
香港には数多くの日系ラーメン店が進出し、行列ができる中、香港人に人気のある豚骨ラーメンは白っぽく細いストレート麺が一般的であることから、「その形に近い商品を作ることで、日本のラーメンを香港の家庭でも味わってもらいたい」と棒丁麺の製造を始めたという。棒につるして乾燥させる製法で作られる麺は24センチメートルに切って販売され、「スープの吸い込みもよく、喉越しが良いように作った」という。スープは従来の出前一丁より濃いめに調整している。
同店では「出前一丁を家庭と同じように、そのままの味で楽しんでもらいたい」と、ラーメンにはあまり手を加えずに、香港人が好きなデザート類とセットにして提供(各60香港ドル)。麺は3種類、デザートは清妹黑白蜜語(白ゴマアイスに黒ゴマ入り白玉)、紫葡之戀(巨峰カキ氷とタロイモ大福)、清仔DOUBLE HAPPINESS(ホワイトチョコ豆乳マカオプリンとお餅)など5種類から選ぶことができる。15香港ドル増しで飲み物が付く。棒丁麺を食べている写真をSNS上にアップすると、メモやペンなどのノベルティーグッズが進呈される。
店内には販売コーナー「熱賣天地」も設置。「棒丁麺」(10香港ドル)のほか、香港では「清仔」と呼ばれる出前坊やのふち子「杯縁子」、買い物かごやトースターなどの関連グッズも並べる。
営業時間は14時~21時。今月30日まで。