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銅鑼湾に濃厚とんこつ「最強濃厚ラーメンばり嗎」 香港常識の相席無しで

辛辣炙焼豚肉拉麺は色鮮やか

辛辣炙焼豚肉拉麺は色鮮やか

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 日本の中国地方(広島など)を中心に34店舗を展開する「最強濃厚ラーメンばり嗎(うま)」が7月23日、銅鑼湾(G/F., Circle Tower, 28 Tang Lung Street, Causeway Bay, Hong Kong Tel: 2180-9172)にソフトオープンした。今や香港の「ラーメン・ストリート」になった登龍街で勝負をかける。

ラーメンストリートに出現したラーメン屋らしい外観

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 海外ではシンガポール、マレーシア、インドネシアに出店した実績があるが、香港進出は初。同店を運営するウィズリンクが香港・マカオで飲食業を営む佳景餐飲(香港)をパートナーに香港に進出した。

 後発ながらラーメン激戦区に進出したことについて、ウィズリンク海外事業部のインターナショナル・フランチャイジー・サポート・マネジャー深田昇さんは「家賃は非常に高いが物件を探している中で佳景餐飲がここを勧めてきた」と話す。「現地の事情は佳景餐飲の方が詳しいので、そこを信頼して決めたという面がある」と続けながらも、人の流れなどを見てビジネスとして成立するだろうと判断したという。「利益を出すに越したことはないが、赤字でなければOKとし、同店の宣伝の場所としての役割も持たせたい」と付け加える。

 店舗面積は2000平方フィートで、席数は46席。木をふんだんに使った造りで、居酒屋のように長居してしまいそうなリラックスできる雰囲気に仕上げた。香港のレストランは座席間隔や椅子とテーブルの距離が近いことも多い中、同店では意識して窮屈にならないように配慮した。「香港では断りもなく相席になることが多いと感じたので、当店では絶対に相席にすることはない」と深田さん。

 佳景餐飲(香港)の李慧珊ブランド・ディベロップメント・ディレクターは「すでに新しい物件を探していて、香港のみならずマカオや華南地区での拡大を考えている」と事業拡大の意向を見せる。

 スープは豚のげんこつや背骨、豚骨ガラをベースに野菜と鶏ガラをブレンドして10時間以上じっくりと煮込む。このスープとしょうゆ返しは日本で作り、それを香港に持ち込み味にブレが出ないように工夫する。「スープの中身は全く変えていないが、香港人の嗜好(しこう)に合わせて若干塩分を調節している」。麺は店内で作る自家製麺で、現在1日500杯は出ており、常時、麺を作り続けている状態」だという。

 人気メニューは「辛辣炙焼豚肉拉麺」(88香港ドル)。「炙焼豚肉海苔味玉拉麺」(98香港ドル)は同店の顔ともいえるラーメンで、濃厚なスープをくどくならないよう仕上げた。ストレート麺との相性もいいという。

 サイドメニューの「石鍋焼豚肉飯」(68香港ドル)は石焼きビビンバならぬ石焼きチャーシューチャーハン。中に入っている卵がアクセントになってマイルドな味わい。「唐揚炸鶏」(5個35香港ドル)が同店「お薦め」メニューで、外はカラッと揚がっており、香ばしさが口の中に一気に広がる空揚げだ。ラーメン店の定番「羽根焼餃子」(5個35香港ドル)も提供する。

 営業時間は11時~23時。

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