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中環・フリンジクラブで日本人若手陶芸家の作品展「日日和器」

中環・フリンジクラブで日本人若手陶芸家の作品展「日日和器」

ギャラリーを訪れた大澤さん

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 春夏秋冬と年間を通じて季節ごとに異なる若手陶芸家の作品を紹介している「日日和器」の秋展が9月1日、香港・中環のフリンジクラブ内カフェ「Fringe Vault」(G/F,2 Lower Albert Rd, Central, Hong Kong、TEL 2521-7251)でスタートした。

質感と色合いを大切にした大澤さんの作品

 日日和器は今年2月に始まった企画展で、各季節に合わせそれぞれ2人の日本人陶芸家の作品を紹介するもの。同展のキュレーターであるジェシカ・ウォンさんの発案で始まり、じわじわとファンを増やしている。秋の3カ月間は、大澤哲哉さんとKeicondoさんの作品を展示する。

 大澤さんは、陶器の街として知られる岐阜県多治見市で生まれ育った。昔から図工の授業が大好きで、中学生のころから陶芸家になるという目標があったという。名古屋芸術大学卒業後は吉川正道さんに9年間弟子入りし、現在は独立して制作活動を行っている。大澤さんの作品は、全体として捉えると一色だが、単純に一色ではなく、さまざまな色が細かく混じり合っているのが特徴だ。例えば、同展でも展示されている白い皿は、ろくろで形作りをした後、黒、茶、白色の順に粘土を重ねていき、その後、焼き上がった器の表面を紙やすりでこする作業を施す。そうすることで、表面は全体的には白色でも、部分的に黒や茶色が見え隠れする独特の作品が出来上がるという。

 「質感にこだわる」という大澤さんは、器を持ち上げたときの軽さや肌触り、口当たりにも気を配る。コーヒー豆の焙煎(ばいせん)店と研究を重ねて作ったというコーヒーカップは、コーヒーの香りが逃げないよう上辺の方を狭くするなどの工夫を施し、口当たりが良くなるよう陶器では珍しいほど薄く作られている。「日本では元々、器を持って物を食べる習慣があるため、器の軽さや持ちやすさは非常に重要。器を見たときに、盛り付ける料理が自然とイメージできるのも日本人ならでは。香港では器を見ても何に使うかイメージが湧かない人も多い。今回の展示会を機会に器の魅力を広く伝えられたら」と大澤さん。

 大澤さんと同様、秋展に作品を並べるKeicondoさんは、茨城県笠間市を拠点に活動する陶芸家。「世界中の食卓へ、スタイルのある器を提案していきたい」と語るKeicondoさんの作品は、温かみのあるイエローの釉薬が特徴で、木や石のような自然の中にあるテクスチャーを彷彿(ほうふつ)とさせる器が多い。

 開催時間は11時~20時30分。日曜定休。11月30日まで。

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