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21万人が1物件を再分割した部屋に住む現実も 香港政府統計処が中期人口統計発表 

家賃の高騰により多くの住環境問題をかかえる香港

家賃の高騰により多くの住環境問題をかかえる香港

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 香港政府統計処は1月18日、「2016年中期人口統計(2016 Population By-census)を発表した。その中の住宅リポートの一つ「居於分間楼宇単位人士(Persons Living in Subdivided Units)」から、1つのアパートをいくつかに分割して賃貸する「分間楼宇(Subdivided Units)」に住む香港市民は約20万9700人いるという推定値を発表した。

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 「●房」とも呼ばれるこの住宅方式は唐楼など築年数が多い建物に多く、広東省や香港しばしば見られるスタイルだ。特に土地が狭く人口過多の香港では人口増に対応するため、かつ大家のさらなる家賃収入手段として採用されてきた。入り口は1つだが、室内を区切りって多くのフラットを造成。それぞれにトイレ・シャワー、台所を付けるスタイルやトイレ・シャワーと台所だけは供用とするもの。

 ●房の大元となる住居数は約2万7100戸で、1つのフラットを約3.4世帯に区切っている。戸数にして約9万2700戸あり、およそ20万9700人(外国人の家政婦2500人を含む)が住んでいるとした。家政婦を除いた20万7200人のうち、28.4%が25歳未満、39.4%が25~44歳、24.0%が45~64歳、8.2%が65歳以上だった。男女比では男性が48.1%、女性が51.9%となっている。

 種族別では、87.1%が中華系、6.5%がネパール、インド、パキスタンなどの南アジア系、2.1%がフィリピン、白人が0.7%、その他アジア人が1.7%だった。●房に住んでいる15歳以上の人数は16万9700人で、既婚が58.0%、未婚が29.2%、離婚または別居が12.8%という数字になった。教育水準で見ると70%が中等教育レベル(現在の香港は日本と同じ6334制だが、香港は教育システムが異なるため、ここにおいては中学高校卒業レベルを指す)、17.3%が小学およびそれ以下で、12.7%が専門教育レベルという内訳になっている。

 世帯の特徴を見ると、1戸当たり2.3人が住み、単身者は29.8%で、この数字はこれまでの調査の中で最高を記録した。2人は30.2%、3人が24.8%、4人以上が15.1%となっている。夫婦と未婚の子どもの組み合わせは25.4%、父親または母親と未婚の子どものケースは17.9%という数字になった。

 広さを見ると中位数は10平方メートル(107平方フィート)で、香港平均全体の4分の1の広さしかなく、1人あたりの面積はわずか5.3平方メートル(57平方フィート)しかない。

 平均月収の中位数は1万3,500ドルで、23.7%が月収1万ドル以下、35.6%が1万ドル~1万4,999ドル、1万5,000ドル~1万9,999ドルが26.1%、2万ドル以上は14.6%となっている。家賃の中位数は4,500ドル、月収の割合を占める中位数31.8%を占めている。25.6%は香港に住み始めて7年以下という数字も出されている。地区別では、九龍(Kowloon)が56.9%、新界(New Territories)が23.6%、香港島(Hong Kong Island)が19.5%だった。

●=當にりっとう

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