2月16日に旧正月を迎える香港では街中の装飾やテレビのCMなども旧正月をテーマにしたものが増えていく中、恒例のインターナショナル・ナイト・パレードには、日本勢として京都学生祭典「京炎 そでふれ!」のパフォーマンスが決定した。
期間中、フラワーマーケットや旧正月花火、パレードをはじめ、さまざまな屋外カーニバルなどカラフルなお祭りやイベントが予定されている。毎年、旧正月には車公廟にカラフルな「幸運の風車」が多数飾られる。風によって一斉に回り出し、息をのむような光景を堪能できる。
大埔の林村にある「林村許願樹」も旧正月に人気の場所で、ここにある2本の木は昔から幸運をもたらすといわれており、地元の人々は願い事を書いた紙を投げて願掛けをする。ほかにも色鮮やかなフラワーマーケットも旧正月に地元の人が訪れる場所で、旧正月に必要なものが何でも見つかる。縁起のいい植物から、伝統的な正月飾り、お土産、おいしい食べ物まで売られている。旧正月の約1週間前から旧正月初日の数時間まで、ビクトリアパークと旺角では大規模なフラワーマーケットが開催され、地元の人でにぎわう。
毎年、旧正月元日の夜には、世界のベストイベントの一つにも選ばれた「旧正月インターナショナル・ナイト・パレード」が行われる。今年は23回目で、開催日は2月16日、尖沙咀のメインストリートを中心に、香港の地元そして世界各国のパフォーマーや、色とりどりの山車がパレードする人気のイベントで、毎年多くの観客が沿道に集まる。戌(いぬ)年の特徴は「冒険」「興奮」「遊び心」とも言われるが日本からは、京都学生祭典「京炎 そでふれ!」が本パレードに初めて参加する。これは、学生の燃えるような思いを京都から全国に発信したいという願いを込めた創作の踊りのことで、メンバーが和傘や扇子を用いて学生の勢いや元気、京文化を表現したパフォーマンスを披露する。今回は選抜メンバー約40名人が参加する予定だ。パレード開始前には沿道で日本有数のジャグラー「Jugglers Vision」や一輪車のパフォーマンスユニット「Witty Look」など約30の団体によるストリートパフォーマンスが行われ、パレードを盛り上げる。
旧正月2日目と2月17日の夜には、「旧正月の花火大会」を開催。今回も約20分間、ビクトリア・ハーバーに花火が打ち上げられ、戌年の始まりを祝う。観覧は無料で、尖沙咀とセントラル・ハーバーフロントが毎年人気の観覧場所となっている。
旧正月3日目、2月18日は、沙田(シャティン)競馬場で「旧正月競馬」が行われる。競馬はイギリス統治下の頃からの人気スポーツで、香港競馬は世界最高の売上高があるといわれる。毎年新年最初のレースには地元住民だけではなく多くの観光客も訪れ、競馬だけではなく、新年のイベントやライブを楽しむ特別な内容になっている。