サバとホンマグロ料理の専門店「SABARxDORAYA」が6月20日、銅鑼湾の日本料理店が集中する永光中心(22/F Circle Tower, 28 Tang Lung Street, Causeway BayTel:3904 3533)にグランドオープンした。経営は、トロサバ料理専門店「SABAR」を運営するSABAR社(大阪府豊中市)と、香港でホンマグロを中心に展開する「どらや」を展開するFFJ社。20日はオープニングセレモニーも開催し、JETRO 認定日本産食材サポーター店として世界で3000店舗目となった同店に認定証も授与された。
店内は、SABARとFFJそれぞれの持つ、サバとホンマグロを「青と赤」という世界観で表現する。席数は、テーブル42席、カウンター9席、半個室 4 席の全55 席。「SABA」と「TUNA」を数字で示すしゃれを込め、「38」と「27」を多く使い、店内に「さばまぐろくじ」を設置して運勢を占えるようにするなど、遊び心をちりばめる。
サバとマグロはもともとサバ科の海水魚という共通点がある。メニューは、サバの塩焼きやネギトロ丼など定番のメニューをはじめ、両方を組み合わせた「SABADORA船盛り」(298香港ドル)、「とろさばとほんまぐろの漬け丼」(108香港ドル)、「27&38の炙(あぶ)りたたき」(148香港ドル)など、サバとマグロの両方を組み合わせた料理も数多く展開する。サバは福井県小浜市で養殖したものも提供するが、これは京都の酒造で製造した酒かすを混ぜた餌で育てた「酔っぱらいサバ」と呼ばれるもので、日本では380も開発したサバレシピから32程度を香港でメニュー化した。
SABARの右田孝宣社長と双子の右田孝哲副社長は7年前から、香港のシティースーパーで短期のサバずしを製造、販売してきた。当初は全く売れずにサーモンなど他の素材も並べざるを得なかった。潮目が変わったのは4年ほど前だという。今では8割以上をサバずしで展開できるまでになり、FFJとの縁から3カ月程度で同店をオープンするまでになった。SABARは日本ではサバ1本で11年目、5年前からサバに特化した飲食店を展開し、現在では国内18店舗、シンガポール1店舗、香港が20店舗目の出店となる。
営業時間は12時~15時、18時~23時38分。今後、香港ではFC店舗展開できるようなモデルを育てていきたいという。