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香港・灣仔「PdP Pies & Tarts」に岡山の桃タルト 海外初出荷の桃を農園から直送

みずみずしい岡山の桃をカットし、ふんだんに使用した桃タルト

みずみずしい岡山の桃をカットし、ふんだんに使用した桃タルト

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 香港で人気のフルーツタルトを中心に販売とカフェの運営を手掛ける「PdP Pies & Tarts」(Shop G06 & F06A Lee Tung Avenue200 Queen's Rd East, Wan Chai, Hong Kong Tel: 3612 2654)が7月28日、岡山県産の桃を使ったタルトの販売を期間限定で始めた。

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 これまでにも熊本県産のイチゴ「ゆうべに」を使ったイチゴタルトの販売など、日本産フルーツも使った限定メニューに取り組んできたこともある同店は今年に入り、香港人にも人気の高い桃のタルトを準備してきた。香港で流通する桃の産地は山梨、和歌山、岡山などがあるが、一般的に価格や流通量の面から見ても山梨県産などが使われることが多い中、同店は桃の中でも「品質や価格が一番高い」とされる岡山県産の桃を採用する。

 今回は収穫量などの面も含めて2種類の桃を使ったタルトが並ぶが、一番力を入れて販売するのは「倉敷夢白桃」と名前を付けたタルトだ。このタルトには「おかやま夢白桃」という品種を使い、「岡山自然流栽培」と呼ぶ木の本来持っている力を十分に生かすために若木の時からできるだけ自然に育て、急激な管理をしないように少しずつ手を入れていき、結果、作業性がよく高品質の果実が生産できる短果枝中心の成木に育てていく栽培方法で作られている桃があるという情報を知ったオーナーの発案から生まれたもの。岡山産の品種「清水白桃」よりも長い期間栽培できること、サイズが大きく糖度が高いうえ、形がそろった桃を作ることができると注目されている栽培方法で、今回は28日のスタートに合わせ、27日に岡山から出荷されたものを翌日にはタルトとして販売した。この品種を栽培するいくつかの農園の中でも今回は浅原農業組合を通じて購入するもので、海外向けに出荷されるのは初だという。香港でのタルトの名称を「倉敷」にしたのは、この桃が栽培される浅原地区は傾斜になっており、倉敷美観地区が望める場所であることから香港人にも認知度の高い「倉敷」をあえて付けたという。

 タルトの作り方は他のフルーツタルトとあまり変わらず、クッキーベースにカスタードクリームをのせ、スポンジと生クリームとフルーツをトッピングするシンプルなもの。フルーツを楽しむことを一番大切に考え、毎朝作りフレッシュなものを作る。

 「おかやま夢白桃」を使った「倉敷夢白桃」は、ホール=820香港ドル、カット=82香港ドル。ほかにも主に清水白桃を使った「岡山の桃タルト」は、ホール=780香港ドル、カット=78香港ドルで販売し、いずれもオンライン予約をすれば5%引になる。

 販売期間は桃の収穫状況によって変わるが、現在のところ8月10日ごろまでを予定している。営業時間は11時~22時。

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