香港在住のカナダ人アーティスト、ロン・ラガルト(RON LEGAULT)さんによる個展「GEISHA OBSESSION(ゲイシャ オブセッション)」が現在、アリアンス・フランセーズの佐敦センター(G/F-3/F, 52 Jordan Road Kowloon, Hong Kong)で開催されている。
アリアンス・フランセーズは 世界各地にあるフランス語・フランス文化を学べる非営利組織で、いわゆるフランス文化協会。定期的にフランスに関する講演、講習会、コンサートなどを開き、香港では灣仔、佐敦、沙田に拠点を構える。
カナダ出身のグラフィック デザイナーであるラガルトさんは、カナダ・トロントにあるシェリダンカレッジでアートを学んだ後、ロンドンをはじめヨーロッパ、イスラエル、エジプト、ブラジルなどに渡り住みながら、その後カナダ・モントリオールを拠点として、スケッチや写真をまとめてきた。そのころから日本文化にも興味を持っていたという。
20年ほど前、香港の多種多様な人々が生み出すユニークさと活気のあるエネルギーに魅せられ、徐々に活動の場を移して現在に至り、雑誌のグラフィックデザインを中心に、アート、グラフィックなど活動の場を広げ、自ら絵画の制作も続けている。
「GEISHA OBSESSION」は、ラガルトさんが初めて日本を題材にした一連のシリーズ。これまで多くのアジア太平洋地域を訪れ、異なる文化に触れ感覚を養ってきたが、特に日本の芸者たちが持つ魅力と神秘性のとりこになってしまい制作を始めたもの。ほかのコンテンポラリーアートとは手法が異なり、キャンバスにアクリル絵の具と手すき紙を使って表現していくのがラガルトさんの世界だ。作品はセンター内の廊下と壁を使って展示されている。
今年2月、「ASIA HOTEL ART FAIR HONG KONG 2013」に出展したが、今回がシリーズとして初の個展となる。
開催時間は9時~21時(土曜=9時~12時、14時~16時)。9月30日まで。