観光誘致と物産販路拡大を目的とし、府県の垣根を越えたプロモーションを実施している関西広域連合は、9月14日、イオン香港コーンヒル店で「関西観光展・物産展」のオープニングセレモニーを行った。
関西広域連合は、7府県と4政令指定都市で構成する府県域を越えた行政課題に取り組む広域行政組織。これまでも知事のトップセールスによる観光プロモーションを北京、上海、韓国などで実施した実績があり、今年は香港と広州が実施地域となった。
初日のオープニングセレモニーには広域連合長の井戸敏三兵庫県知事、山田啓二京都府知事や、嘉田由紀子滋賀県知事、小西禎一大阪府副知事、林昭男鳥取県副知事、熊谷幸三徳島県副知事、経済界からは関西経済連合会森詳介会長(関西電力会長)、福島 伸一 新関西国際空港代表取締役会長らが来港し、「関西の食文化」をアピールした。
井戸知事は冒頭の挨拶で、「関西は美味しい食事、暖かい人が溢れている。ぜひ関西に来て欲しい」と強く訴え、参列したほかの面々も関西の魅力について、「食のバラエティ」、「移動しやすいコンパクトさ」などを挙げていた。
イオン香港コーンヒル店では、期間中店内の各所に販売コーナーを設け、神戸和牛サーロインA4を100グラム189香港ドル、鳥取の二十世紀梨を19.9香港ドル、各地の地酒(720ミリリットル)を115香港ドル~155香港ドル程度で販売する。
14日、15日の2日間は店内1階イベントスペースにて、舞子の踊りや徳島の阿波踊り、京都の十二単衣の紹介、各県のクイズなどのプログラムを実施した。
香港ではこれまで、多くの自治体が単独で観光や物産のプロモーションを行うことはあるが、府県の枠組みを超えて、これだけの面々が勢ぞろいするのは過去最大規模。トップセールス団は9月15日は広州に場所を移し現地で交流レセプションなどを実施した。
会期は16日まで。また10月にイオン香港全14店で「関西物産展」を開催する予定。