徳島県産品を使ったメニューをレストランなど香港各所で提供する徳島県プロモーションがスタートすることに先立ち、10月8日、尖沙咀の日本料理店「美村」(Shop 106-115,1/F,The Regal Kowloon Hotel,71 Mody Road,Tsim Sha Tsui)で、徳島出身で世界を舞台に活躍する料理人・小山裕久さんを招いたイベントが開催された。
徳島は古くから京都や大阪に食材を提供してきた背景がある。鳴門海峡の厳しい潮流にもまれながら育った海の幸をはじめ、自然の恵みが溢(あふ)れる地域。イベント当日は、タイの生ずしをはじめ、ハモのお吸い物や阿波尾鳥、鳴門金時を使った料理など合計11品の小山さんの料理と香港のシェフ、アダムさんの3品が披露された。
小山さんは徳島産品の豊かさを、同じタイでも産卵期の春は体を桜色に輝かせることからサクラダイと呼び、秋は紅葉ダイと呼ぶと例を挙げて説明。また、「これからの季節は冬に向かってタイもおいしいものを食べているので、脂がのっておいしく食べられる」と、徳島で捕れるタイの魅力を語った。また、そばを粉にひかずに実のまま食べる郷土料理「そば米」も提供するなど、会場に掲げられた看板にある「食在香港、食材徳島」と呼ぶにふさわしいバラエティーに富んだ料理の数々を紹介した。
またもう一つの目玉である阿波尾鶏は、生育期間が長く身がしまっているため、食べ応えがあるというが、香港のシェフ、アダムさんはこの鶏を使ってスープを作り、タイの料理を作るなど、日本料理では決して見ることができない組み合わせの料理を披露した。
同店では11月20日まで、この阿波尾鶏を手羽先(80香港ドル)、焼き鳥(60香港ドル)、関東煮(100香港ドル)、鶏の空揚げ(150香港ドル)で提供する。営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時30分~23時。
このほか銅鑼湾の「Dining Kitchen Vegi」でも期間限定メニューとして「徳島プロモーションメニュー」が登場し、YATAやSOGOなどの食品売場でも阿波尾鶏のコーナーが設けられる。