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香港で広東料理「船記」が灣仔地区内で移転 ビブグルマン獲得店

同じ灣仔地区で移転をした「船記(SHIP KEE)」

同じ灣仔地区で移転をした「船記(SHIP KEE)」

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 香港で広東料理を提供する「船記(SHIP KEE)」(6/F, Hopewell Centre,183 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong TEL 2893 9688)が9月12日、同じ灣仔地区のホープウェルセンター「合和中心」に移転した。湾仔(ワンチャイ)の船街(シップストリート)に2021年にオープンし、ミシュラン・ビブグルマンを獲得して人気を博してきたが、同じ灣仔地区での移転となる。

注文数が多い同店のバーベキューポーク

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 旧店舗の2倍となる6000平方フィート以上の広さを誇る新店舗は「くつろいだ雰囲気で海をイメージした」と言い、240席を備える大型店になった。7つの個室も備える。

 2023年と2024年にミシュランのビブグルマンに選ばれたが、料理チームは、新店舗でもそのルーツを守り、「伝統的な技法にこだわり、伝統的な家庭料理、高級海鮮干物、炒め物、炭火焼き、点心の人気メニューを取りそろえる」という。

 名物メニューである厚切り焼き豚「船記叉燒皇」(6ピース=98香港ドル、12ピース=188香港ドル)は、開店以来3万件以上の注文を記録したというロースト料理で、「スモーキーフレーバーに必要な肉と脂肪のバランスの取れた比率を実現するために、高級な豚肩ロースのみを使う」という。

 リーズナブルメニューとしては、塩漬け卵の味が香るエビトースト「金沙蝦多士」(1ピース=35香港ドル、4ピース~)や豚足をスパイスで煮込んだ「風味椒鹽豬手粒」(148香港ドル)、ナスを揚げてカリッとした食感を出し、ガーリック、唐辛子、パン粉なども使って焼き上げる「避風塘百花茄子」(68香港ドル)のほか、順徳風三元鶏のロースト「順徳生燒銅盤三黄鶏」(158香港ドル)、春雨を豚肉、モヤシなどと一緒にオイスターソースで炒める「家郷炒銀絲」(148香港ドル)など、低価格でシェアしやすいメニューも踏襲する。

 ランチタイムは、手作りした点心もラインアップし、エビ蒸し餃子(ギョーザ)「水晶鮮蝦餃皇」(4個入り48香港ドル)、揚げタロイモ餃子「蜂巣芋角」(3個入り45香港ドル)、大根餅「百花煎蘿蔔●」(3個入り48香港ドル)、焼豚が入ったパイナップルパン(3個入り45香港ドル)などを用意した。

 新店舗の目玉の一つは、珠江デルタの名物料理、順徳式魚の浮き袋と魚の頭のとろみスープ「「順徳花膠絲魚雲羹」(1人148香港ドル、4人前~)。魚のコラーゲンが豊富で滑らかなスープには、蒸して骨を抜いた魚の頭の身だけを使う。

 順徳のもう一つの名物料理である、しょうゆで炒めたタラ「●汁煎釀●魚」(198香港ドル)も同様に下ごしらえが必要で、「丸ごとの魚の骨を抜き、魚肉を詰めてからフライパンで焼くことで、二重の食感が楽しめる」という。

 鶏油と鳩の土鍋飯「鳳脂乳鴿●仔飯」(4人前300香港ドル、24時間前までに要予約)は、ハトと米を濃厚な鶏油で炊き上げたもの。同じく土鍋料理の酒風味の鶏の土鍋炒め「酒香生煎鶏●」(228香港ドル)は、フライパンで炒めた鶏に秘伝のスパイスと蒸留酒「白酒」を使うが、2回蒸留をする貴州産の二鍋頭(エルゴトウ)で長時間漬け込むことで、「柔らかく香ばしい鶏肉になる」という。

 デザートも伝統的な広東デザートをそろえる。卵白入りスイートアーモンド汁粉「鮮磨蛋白杏仁茶」(1人前42香港ドル)や、ココナツプリン「椰汁馬豆●」(42香港ドル)、ハスの実の餡(あん)が入った桃まんじゅう「蓮蓉寿桃」(20香港ドル、2個~)などの定番デザートも用意する。

 営業時間は、ランチ=11時~15時45分、ディナー=18時~23時。

 ●=米へんに羔、●=豆へんに支、●=魚へんに綾のつくり、●=保かんむりに火。

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