クラシック、ジャズ、オペラ、演劇など世界各国から著名なカンパニーが来港し、さまざまな公演が1カ月にわたり繰り広げられる「第42回香港芸術節(香港アートフェスティバル)」が2月18日、香港各地で始まった。
今年は国内外55のアーティストたちが、15会場で全138公演を披露する。同芸術祭はマルクス・シュテンツさんの指揮によるケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とドイツのクラリネット奏者ザビーネ・マイヤーさんのコラボレーションによる演奏で開幕した。
香港アートフェスティバルエクゼクティブディレクターTisa Hoさんは「今年のテーマはHERO。舞台に立つヒーロー、舞台鑑賞をする客もヒーロー。それぞれのヒーロを見つけてほしい」とメッセージを寄せた。今年は振付師の世界からはイギリスのマシュー・ボーンさん、ドイツのピーナ・バウシュさん、アメリカのトリシャ・ブラウンさん、チェコ出身のバレエ振付家イジー・キリアーンさん。クラシック界からはピアノのマリア・ジョアン・ピレシュさん、ジョン・オコーナーさん、バイオリンのレオニダス・カヴァコスさん。ジャズ界からは グレゴリー・ポーターさん、フォーク・シンガー、サム・リーさんなど著名アーティストたちが集結する。
また、今年はヴェルディ、ワーグナーの生誕200年、シェイクスピア生誕450年の記念年であることからサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルによるワーグナー作曲の歌劇「ローエングリン」、オールド・ヴィック演劇学校とハンドスプリング・パペット・カンパニーによるシェイクスピアの「真夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)」などもプログラムに組まれる。
事務局広報によると、ロンドンシンフォニーオーケストラ、「真夏の夜の夢」、南アフリカのバクスター・シアター・センターの舞台、ロシアの国立モイセーエフ・バレエ団による「Mies Julie」、ミラノ・スカラ座バレエ団による「ジゼル(Giselle) 」などの人気が高いという。開幕と同時に10月より販売していたチケットの85%に当たる9万8000枚がすでに購入されたことも発表された。
同芸術祭の総予算は約1億250万香港ドル。内訳は康楽及文化事務署を通じた政府補助金3318万香港ドル、Hong Kong Jockey Club Charities Trustからの寄付金1000万香港ドル、企業によるスポンサード2100万香港ドル、チケット収入の約3800万香港ドルとなっている。
3月23日まで。チケットはURBTIX各店、HK Ticketing各店で販売する。