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香港、盛大な花火で新年迎える ビクトリアハーバーの沿道には40万人

盛大な花火で幕開けした香港のカウントダウンイベント

盛大な花火で幕開けした香港のカウントダウンイベント

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 香港政府観光局(HKTB)が主催する香港最大の新年カウントダウン・セレブレーションが12月31日~1月1日にかけて、開催された。今年も日中が22度、夜0時頃も20度と暖かい年越しとなった。花火はビクトリア・ハーバーの両岸、中環から北角、西九龍から尖沙咀東ウォーターフロントまで見ることができる大規模な設定で、2025年の幕開けを祝った。

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 香港地下鉄MTRとライトレールは夜間運行されたほか、中国本土と香港を結ぶバス路線も増便、深夜運行なども行われた。100か所以上の道路で交通規制があり、中環、湾仔、尖沙咀、西九文化区周辺などで、31日の14時頃から段階的に道路封鎖および迂回が実施された。政府発表によると、尖沙咀のフェリーターミナルや廣東道を中心に、ビクトリアハーバーの沿道には40万以上が集まったという。

 今年の花火のテーマは「The Symphony of Happiness(幸福樂章)」。カウントダウン前の23時から15分ごとに流れ星をイメージした花火が高層ビルの屋上から打ち上げられ、60秒前から灣仔のコンベンション&エキシビジョンセンターのファザードにカウントダウンの数字が表示された。新年を迎えると同時の0時から花火が始まるのは例年通りのカウントダウンである。

 花火の打ち上げ時間は12分間、1300メートルに渡って打ち上げられた。立体的な演出をするため、花火を搭載した5隻の平底船と16の浮き桟橋(ポンツーン)を2列に配置し、高さや角度を変えて花火の効果を最大限に引き出したという。

 自然界のすべてのものは「木・火・土・金・水」からなるという五行説ベースとしたプログラム内容は、「火」を表現した真っ赤な花火で幕を開け、次々と花が咲いていくような視覚効果を生み出す高度な花火技術で「土」を表した。音楽もアップビートなリズムで盛りあげた後、小さな苗木が風に耐え高さある木に成長するという、緑と金の6層からなる花火に切り替わった。「水」では、60秒の「黄金の滝」が登場。最後は、香港初となる虹色のスモークと銀色の花火を組み合わせた演出を施し、様々な色の「吉祥雲」を表現した。

 YouTubeの登録者数が1000万人を超えるカナダ人ポップミュージックデュオ「Crash Adams」も来港。MIRRORとCOLLARのメンバーとともに、特設ステージでパフォーマンスを行った。

 香港入境事務處によると、30日、31日の香港への入境数はそれぞれ52万7300人と47万4105人。この2日間でみれば、昨年より約6万人入境が少なかったようだ。この数字には前週のクリスマス休暇を海外で過ごした香港人が戻る数字も含まれ、約15万6000人の観光客うち中国本土からの入境者は約12万人で、入境者全体の77%を占めたこともあり、沿道には多くの中国本土からの観光客が溢れていた。

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