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香港政府、2026年の祝日発表 旧正月など「攻略法」で大型連休が多数に

香港で浸透する連休を取得するための攻略図

香港で浸透する連休を取得するための攻略図

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 香港政府は5月16日、2026年の公休日を発表した。

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 毎年の公休日は関心の対象となっており、「何日有給消化をすれば、連続何連休を取得できるか」について香港の各メディアが公開する「攻略法」にも注目が集まる。

 香港では「無給休暇」という言葉が度々使われる。これは、祝日や有休では足りないことの裏返し。香港という限られたエリアでは、市民にとって「旅行」が生活と密着しており、週末でも出かけることが当たり前な香港人にとって、祝日や休みをつなげて休暇を取り、旅行に出かける。

 アメリカのオンライン旅行予約サイトExpedia(エクスペディア)が2024年に発表した「有給休暇の国際比較調査」によると、香港は調査対象国のうち唯一、有給消化率が100%を超えており、他国・地域に比べて積極的に有給を取得していることがわかる。このような特徴を持つ香港市民とって、公休日の発表は年に一度の重要な発表として盛り上がる。

 2026年は2025年同様、旧正月に長めの休暇を取ることができる可能性がある。旧正月は2月17日の火曜から19日の木曜までで、前後の月曜と金曜で2日休暇を取得すれば、週末と合わせて9連休が実現する。

 旧正月以外で効率よく連休取得が想定されるのは4月頭のイースター。4月3日から7日まで5連休で、その後3日休暇を取得すれば、週末と合わせて10連休になる。

 このほか、飛び石なども含めて4日休暇を取得すると9連休になるタイミングが6回あり、旧正月とイースターを合わせて全部で8回と、例年よりも大型休暇を取得できる機会が多い。

 2024年の訪日香港人は268万人を超え、過去最高であった2019年の229万を大きく上回るほど、日本は人気の旅行先となっており、連休を利用して日本へ行く人も多い。2026年はイースターが4月上旬になることから、東北と北海道を除く幅広い地域で満開の桜を見られる可能性がある。10月中旬から下旬にかけて重陽節を絡めた連休を取得するケースも多い思われ、この時期は東北や北海道、その他の寒冷な地域では紅葉が見頃を迎える時期となる。

 公休日は以下の通り。毎週日曜を基本とし、1月1日(正月元日)、2月17日(旧正月元日=農暦年初一)、同18日(旧正月2日=農暦年初二)、同19日(旧正月3日=農暦年初三)、4月3日(キリスト受難日=耶●受難節)、同4日(キリスト受難日翌日=耶●受難節翌日)、同6日(キリスト復活節翌日)、同7日(イースターマンデー翌日=清明節星期一翌日)、5月1日(メーデー=勞動節)、同25日(仏誕節翌日)、6月19日(端午節)、7月1日(特区成立記念日=香港特別行政區成立記念日)、9月26日(中秋節翌日)、10月1日(国慶節=國慶日)、同19日(重陽節翌日)、12月25日(クリスマス=聖誕節)、同26日(クリスマス翌日ボクシングデー=聖誕節翌日)。

 ●は魚へんに禾。

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