1903年パリで創業した老舗「サロン・ド・テ アンジェリーナ(Angelina)」が香港のifc モール(Shop3025-3026,Lane Crawford, ifc, Central,HK)に登場し1カ月たったが、連日女性客でにぎわっている。常に満席が続き、アフタヌーンティーの時間には行列もできて約1時間待ちの状態だ。
レーンクロフォード内の一角、化粧品コーナーの近くにスペースを確保した同店は、店内に油絵を飾り、パリ本店同様クラシカルな内装を徹底している。室内に約40席、屋外にテラス席60席以上を用意し合わせて100人以上を収容できる。満席状態が続くため香港らしいにぎわいはあるものの、ガラス張りの店内からビクトリアハーバーが一望でき、パリ本店にはない開放感が楽しめるのも特徴。
10時~12時に提供する「朝食セット」と15時まで注文できる「ブランチセット」は各2種類を用意し、いずれも看板のチョコレートドリンク「Angelina Chocolate」をホットとアイスから選ぶことができる。どちらもドロリとした濃厚さのままカップに注ぐ。優雅に盛り付けられたクロワッサン、ブレッドロール、パン・オ・ショコラとフルーツデニッシュには、自家製のアプリコットジャムとオーストラリア産のハチミツを添える。ディナーはアラカルトメニューで提供。
キッチンで調理される一部の料理を除き、パンやケーキは全てパリから直送し、できる限りパリ本店を再現する。ケーキは全部で11種類だが、同店看板アイテムの「Le Mont-Blanc(モンブラン)」(90香港ドル)は、伝統のレシピを使いながら、メレンゲやホイップクリーム、クリクリームで作られ、クリの味と甘さを濃厚に仕上げた。入り口付近に設置されたショーケースには店内で注文できるケーキと同じものを並べ、ほかにも大きなサイズのマカロンやチョコレートなども販売する。
「グランドオープ二ングを行わなかったにもかかわらず、すぐに街中に香港進出の情報が広まったので、たくさんの人が足を運んできてくれる。最初はアフタヌーンティーも予約を受けていたが、サービスの質を確保するため現在は朝食、ランチ、ディナーのみ予約を受けることにした」と同店の総経理を務めるフランス人のウィルフレッドさんは話す。
営業時間は10時~22時。