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香港のシティースーパー全店舗で焼酎フェア-日本の焼酎中心に

8の蔵元が香港で直接市民に焼酎の魅力をアピール

8の蔵元が香港で直接市民に焼酎の魅力をアピール

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 香港の高級スーパー「シティースーパー」が8月8日、中環、尖沙咀、銅鑼湾、沙田の全4店舗で日本の焼酎をメーンにした「スピリッツフェア2014」を始めた。

売り場に並ぶ焼酎は馴染みのある銘柄も

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 各店舗のプロモーションスペースに日本の焼酎を中心に、日本のフルーツリキュール、フランスのリキュールなどを配置し、12蔵70点の焼酎を販売する。価格帯は300ミリリットル50香港ドルの「好日梅酒(西酒造)」から1.8リットル2,465香港ドルのかめ入り芋焼酎「平八郎(京屋酒造)」まで幅広く取りそろえるが、100~200香港ドルが全体の8割程度を占める。初日の8日は日本から8蔵の蔵元が来港し、セントラルのifc店では蔵元が直接香港市民に焼酎をアピールした。

 2008年にハーバーシティー店でスタートした同フェアは毎年同時期に開催し、今回は7回め。同社によると、初年度の売り上げは30点で750本だったものの、昨年は70点で4000本に及んだという。飲みやすいリキュール類の売り上げがよく、女性が大量購入していく様子もみられるのが香港の特徴。また高温多湿という気候の影響もあり、かんきつ系のさっぱりしたものや甘さ控えめの梅酒も人気が高い。

 また一般的な種類としては口当たりのやさしい米焼酎や麦焼酎などが入門編として人気が高いという。芋焼酎を選ぶ人は日本をよく知る人である傾向があり、軽めのものからスパイシーなものまでじっくりと飲み比べをしてから購入する人が多いようだ。

 香港市場は関税の優遇があり、競争は激しくなっているというものの、「焼酎メーカーが協力して、香港で日本酒、ウィスキーなどのカテゴリーの一つとして焼酎を捉えるようになる市場づくりができたら」と話すのは「神の河」や「さつま白波」で知られる薩摩酒造の門野崇さん。「香港市場は決して大きくないが、影響力がある人たちがいるので、そういったところで発信をすべき」と香港市場の意義を語る。

 また今回初参加で沖縄をベースとした商品を扱うヘリオス酒造の松田あかねさんは香港、台湾、スイスで販売をする「黒糖梅千代」に力を注ぐ。同商品は海外販売用に名称も改めた商品で、同名の商品との差別化を図るため考案したという。商品を手にとってもらいやすいように、氷や水の入れ方などを説明したカードも用意した。

 同フェアは8月20日まで。

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