中環のフェリー10号埠頭(ふとう)すぐ横に12月17日、昨年に続き移動遊園地「グレート・ヨーロピアン・カーニバル」が登場した。今年は21日から九龍側の旧空港跡地啓徳でも移動遊園地が3月末までの予定で開園するため、同時期に2つの移動遊園地が登場することとなる。
香港島側で移動遊園地が行われる場所は大観覧車「香港摩天輪」横にすぐ隣にあり、馬のショー「Cavalia」や今年の夏~秋に66年ぶりに復活した遊園地「茘園(Lai Yuen)」、野外コンサートなどいろいろなイベントが開かれており、香港市民の間でも大型のイベント会場としてすっかり定着した場所。昨年、同カーニバルには83万人を動員するなど香港市民を中心に好評だったことから今年も開催されることになった。
昨年のアトラクションはメリーゴーラウンド、ジェットコースター、ゴーカートのような乗り物系、スイングするものなど約20種だったが、今年は100万人を目指し29種類に増えた。うち12種類が新しいアトラクションだ。昨年は機電工程署(EMSD)からの許可証が下りず全ての乗り物が開幕日から営業できなかったが、今年も5つが下りていないため、下り次第順次、営業を行っていくことになる。
アトラクションは、高さは55メートルにも達する絶叫系のマシンとして人気だった「Mach 5」が今年も登場。新アトラクションとしては、子ども向けの「Apple Coaster」と大人向けの「Cyclone Coaster」の2つのジェットコースターを新設。「Starflyer」は遊園地の定番、グルグル回る空中ブランコだが高さが40メートルにもなり、絶叫系の乗り物に近い。
射的系の遊びも25種類用意。拳銃で的を狙ったり、輪投げで遠くにある人形にかかるようにしたり、ミニボウリングでストライクを目指すなど、一定数に達すると人形などの景品がもらえるアトラクションは家族連れの人気を集めそうだ。今年も造成されるスケートリンクでは、スケート初心者が転ばないようにするため、アシカの形をした大型の人形を設置し、それにつかまりながら滑ることができる。特設ステージでは200回に及ぶコメディーショーの上演も予定。
開園時間は11時~23時。料金は、大人=125香港ドル(入場料25香港ドル、トークン100香港ドル)、3歳~11歳の子ども、65歳以上、身障者=90香港ドル(同20香港ドル、同70香港ドル)、3歳以下無料。2016年2月21日まで。