香港地下鉄MTRは6月23日、香港日清と共同で、期間限定のオリジナル乗車券とプレミアムグッズのセット「MTR×出前一丁車票套装」を売り出したが、初日で第1弾のセットが全て売り切れた。
出前一丁は、香港では、中華麺や米麺、フォーなどの麺の種類の一つとしてメニューにカテゴライズされるなど、香港市民が親しみを持つ麺として認知されている。出前坊やは、香港では広東語で「清仔」(チェンジャイ)と呼ばれ、出前一丁の人気とともに愛されてきた。
出前一丁は1968(昭和43)年に日本で発売され、同年に香港でも日本で製造された出前一丁が輸出される形で販売が始まった。その後の順調な販売状況により、1984年に現地法人が設立され、1985年より香港での生産を続けている。袋タイプのもので、現在は17種類を販売。
今回のコラボレーション企画は地下鉄MTR側の発案で、香港日清に企画が持ち掛けられ、共同で考えながら実現にこぎ着けた。香港日清マーケティング部の廣井克則さんは「地下鉄も出前一丁も香港で長い歴史を持ち、香港の人々の生活に密着してきたところに共通点がある」とし、「MTRの力を借りて、香港の至るところで明るく陽気な『清仔ファミリー』をご覧いただき、香港の人々に元気で楽しい世界をお届けできれば」と話す。
期間を3つに分けて、オリジナル記念乗車券とカードケース、プレミアムグッズをセットで販売する。価格は各セット95香港ドル。チケットは、MTR管轄内の片道乗車1回分(エアポートエクスプレスなど一部乗車を除く)がコラボグッズとセットになっている。第1弾は6月29日までの予定だったが初日にすべて売り切れた。各期間の販売数量は公表されておらず、各セットは無くなり次第終了する。
第2弾=6月30日~7月6日、第3弾=7月7日~13日を予定し、MTR各駅のカスタマーサービスセンター、MTRのウェブサイト、日清ファンクラブメンバーで扱う。