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村上隆さんの新旧作を網羅する香港初の展示 初公開作品や限定グッズも

会場となるJC Contemporary前でポーズする村上隆さん Takashi Murakami at JC Contemporary, Tai Kwun Photography by 13thWitness

会場となるJC Contemporary前でポーズする村上隆さん Takashi Murakami at JC Contemporary, Tai Kwun Photography by 13thWitness

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 日本を代表する世界的な現代芸術家として知られる村上隆さんの大型個展「MURAKAMI vs MURAKAMI」が6月1日、中環の荷李活道にある文化複合施設「大館(Tai Kwun)」(10 Hollywood Road, Central, Hong Kong)内のJC Contemporaryで始まった。

並行して開催中の「Tai Kwun 101」では1920-30年代に使用されていた刑事巡査のバッジなど旧中環警察署ゆかりの物が展示されている

 「大館」は法定古跡に指定されている建築群で刑務所を含む旧中環警察署(舊中区警署)だったもの。2018年5月に飲食店や小売店、芸術施設を含んだ文化複合施設として生まれ変わり、歴史的遺産と芸術をつかさどるセンターとしての活動にも力を入れている。すでに数々の展示やパフォーマンス、映画の上映などが開催されており現在も今年の大型展示として警察署での仕事と生活を象徴する101点の展示物を通して「大館」の歴史を紹介する「Tai Kwun 101」が Block 01のDuplex Studioを主会場に、9月22日まで開催中。

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 一方、現代アートの展示会場として設けられたJC Contemporaryは1500平方メートルに及ぶ非営利のギャラリースペースとなっている。ここで開催される同展は、ノルウェーのアストルップ・ファーンリ現代美術館ディレクターのグナー・B・クヴァランさんと「大館」のアート部門長のトビアス・ベルガーさんの共同キュレーションによるもの。村上さんの近作から彼が発案した概念「スーパーフラット」を体現した作品、禅における、空虚、統合そして無限を象徴し表現した「円相」シリーズなど村上さんの多岐にわたる作品を網羅した包括的な個展となっている。

 60点に上る展示作品の中には今回初公開となる14年以上にわたって制作された、高さ4.5メートルの彫刻作品「宇宙の産声」が含まれるほか、村上さんがデザインを手掛けたコスチューム、映像作品、コレクターとしての村上さんの一面に焦点を当てた彼のプライベート・コレクションなども公開。トビアスさんは「香港で初めて村上隆の作品を一望できる展示を行うことを大変誇らしく思っている。彼の世界に没入できる展示となっており、村上隆というアーティストがいかに知的で示唆に富むアーティストであるかを表している」と話す。

 期間中、さまざまなトークやワークショップ、村上さん制作の映像上映などを予定。JC Contemporaryに併設するF Hall Studioに設けるポップアップストアでは、今回の展示のために作られた「大館」限定のグッズのほか、村上さんによるグッズを販売する。

 開館時間は10時30分~19時(金曜は21時まで)。入場料は、Ticketflapでの前売り、大人=60香港ドル、子ども・学生・高齢者=45香港ドル。現地での当日券、大人=75香港ドル、子ども・学生・高齢者=55香港ドル。9月1日まで。

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