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香港の15カ所目のボーダー「蓮塘/香園圍口岸」への連接道路開通

香港と深センをつなぐ新しい税関が開通

香港と深センをつなぐ新しい税関が開通

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 土木工程拓展署(Civil Engineering and Development Department)は5月26日、香港と深センをつなぐ新しい税関「蓮塘/香園圍口岸(Liantang/Heung Yuen Wai Boundary Control Point)」に連接する道路である「香園圍公路(Heung Yuen Wai Highway /HYWH)が開通したことを明らかにした。

 香港には、香港国際空港、羅湖(Lo Wu)、港珠澳大橋(HZMB)など合計14の税関があるが、今回の税関は15カ所目で香港の香園圍地区と深?の蓮塘地区と陸路でつなぐタイプのものだ。陸路の税関としては7カ所目となる。深セン東部へ車を使う場合、文錦渡(Man Kam To)と沙頭角(Sha Tau Kok)を使うことが多いが、車両をもう少し分散させようという狙いがあり、恵州や広東省東部へのアクセス向上をさせようとするのが目的。

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 元々は、香港と深センの両政府が2006年に共同で研究を始め、2008年に建設を推進することが決められた。

 香園圍公路は2013年4月着工。総額250億香港ドルで、粉嶺公路(Fanling Highway)の九龍坑(Kau Lung Hang)インターチェンジを起点・終点に、香園圍地区に新しく建設される香園圍税関(Heung Yuen Wai Boundary Control Point)とを結ぶ全長11キロの高速道路。途中、沙頭角公路(Shau Tau Kok Road)、坪洋(Ping Yeung)、蓮麻坑路(Lin Ma Hang Road)のインターチェンジも設ける。最高法定速度は80キロで、通行料金は不要。山を抜けていくため、全長4.8キロと香港最長の陸上トンネルとなる龍山隧道(Lung Shan Tunnel)と0.7キロの長山隧道(Cheung Shan Tunnel)が建設されたほか、4.5キロの橋などで構成する。インターチェンジ整備、交通システムの整備など6つの工事に分けられ、最も大きな工事を担当したのは片側4車線の道路、インターチェンジ、道路の管理オフィスの建設などを103億1,400万香港ドルで受注した香港寶嘉建築(Dragages Hong Kong)。

高速道路の標識にLEDライトを使ったり、道路の横や管理事務所の屋上には植物を植えたり、管理事務所はできるだけ大きなガラス張りの窓を採用したりすることで室内を明るくし、電気をつける時間を遅くするようにするなど、ソーラーパネルを設置するなど環境にも配慮したプロジェクトになっている。

 香港北東部の道路網はあまり発達しておらず、これまで九龍坑から打鼓嶺(Ta Kwu Ling)までは24分かかっていたが、この道路の完成で8分に短縮される。

 ただ、蓮塘/香園圍の税関は2018年中の完成だったが工事が遅れており、2019年内の完成を目指している。税関の供用が開始されれば、1日当たり1万7850台の車両と3万人の税関業務をこなす能力を備える。2030年には車の処理能力は2万600台にまで拡大する予定。上層階は観光客、自家用車、観光バスが利用し、下層階は貨物と公共交通機関用のフロアになる。

 中国政府は大湾区の推進を積極的に進めているが、高速道路と税関が全面的に供用を始めると香港はさらに中国との経済的結びつきが強まることになる。

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