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香港人だけで営む日本料理店「鮨金」が1周年 7割が常連客、年中にぎわう

しゃぶしゃぶメニュー。鍋も刺し身も一品料理も同時に楽しむことができる。

しゃぶしゃぶメニュー。鍋も刺し身も一品料理も同時に楽しむことができる。

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 香港・銅鑼湾のオフィス街にある複合ビルCubusにある日本料理「鮨金」(12/F, Cubus, 1 Hoi Ping Road, Causeway Bay TEL3188 9908)が1月8日で1周年を迎えた。1カ月程度はデモの影響もあったというが、現在では大勢の客でにぎわっている。

 すしのカウンターとテーブル席、VIP用の個室などから成る同店は、和食のジャンルに合わせて使い分けられるのが特徴で、席間隔も広めの52席をそろえる。すし、しゃぶしゃぶ、一品料理などの和食を希望に応じたスタイルで提供する。日本料理店に26年間勤める料理長のラム(Lok Lam)さんをはじめ、すし専門の職人も経験が長く、昔からの知り合い同士で店を切り盛りする。

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 すしは江戸前スタイルで、「おまかせ」で注文する客が多く、ランチは「すしおまかせ」(380香港ドル)から「金おまかせ」(880香港ドル)まで、すしランチ数種を用意する。ディナーは、すし10貫の「粉桜」(980香港ドル)や、刺し身8種、すし6貫、一品料理で構成する「金鮨」(1,580香港ドル)など。

 ランチの定食は、鹿児島和牛やアンガスビーフ、うなぎや銀だら、黒豚のしょうが焼きや天ぷら盛り合わせを単品または2種類を組み合わせるメニューで、価格は200香港ドル~428香港ドル。2種類の場合は、高い方の価格になる。

 しゃぶしゃぶは、肉は和牛、アメリカ牛などから選べ、スープが5種類から選べる。マグロの頭とキンメダイのほか数種類の魚を炊き込んで7~8時間かけて作る「タイだしのスープ」や宮崎の鶏の肉とガラを使い、5時間かけて煮込む「宮崎チキンスープ」など、時間をかけて用意するものも多い。ランチは神戸豚肉(268香港ドル)、日本産和牛(458香港ドル)など肉の種類によって価格が異なり、ディナーは黒豚サーロイン(350香港ドル)から日本産A4和牛肩ロース(450香港ドル)まで、250香港ドルのスープと稲庭うどん、デザートなどがコースになったメニューと一緒に選べる。

 フロアをマネジメントするゲイリー(Gary Wu)さんは「高くもなく安くもない価格設定だが、お客さんの満足を一番に考えていることが常連客につながっているのでは」と話す。「香港人のお客さまはいろいろな欲求がある。おいしい刺し身をちょっと食べたい場合でも、鍋もしたくて、つまみも頼みたい。でも最後にはすしも少し食べたくなったりもする」など、客の要望にできる限り応じる姿勢を見せる。

 ほかにも定期的にさまざまな限定メニューを展開する。秋は香港では珍しい米沢牛を扱うほか、12月にも実施して人気があったカニの企画は1月17日にも予定する。スターターからすし、刺し身、揚げ物、焼き物、煮物雑炊まで、全てを毛ガニ、タラバガニ、松葉ガニ、花咲ガニを使って展開する「日本四大名カニの宴」はすでに香港人常連客の予約が多く入っているという。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。