海洋動物を中心にパンダや数多くの動物が見られる香港の人気テーマパーク「海洋公園(Ocean Park)」(Ocean Park, Aberdeen, Hong Kong TEL 3923 2323)は1月10日、光、音楽、水、ダンスを融合させた新しいショープログラム「光影盛夜(Gala of Lights)」を始めた。
新プログラムにあわせて、園内のレストランでは特別メニューも食べられる
昨年6月に本格的に始まったデモの影響で来港者が大幅に減少している香港。特に観光業は大きな影響を受けており、新プログラムによって少しでも来場者数を増やしたい考えだ。開業43年を記念し、同園では3月31日まで、香港の身分証や居住証明のあるパスポートを持つ11歳以下と65歳以上の香港居民に入場無料のキャンペーンを始めた。
新プログラムはメインエントランス近辺にある「夢幻水都人工湖(Aqua City Lagoon)」と、その背後にある水族館「海洋奇観(The Grand Aquarium)」を使って披露する。数多く設置された噴水のほかに人が踊れるように舞台を増設し、水の舞台のように改良。観客は360度全体、どのアングルからでも楽しめるように設計した。背後の水族館でその巨大な外観を利用してプロジェクションマッピングを使って、さまざまな映像を噴水の水や音楽などと同調するように投映する。
ショーは19時から12分間の「光影頌(Soul of the Ocean)」、19時30分~20時45分の「火?表演(Fire Show)」と「水幕表演(Water Show)」、21時から6分間の「光影都會(Visions of Hong Kong)」の3つ。
1つ目の「光影頌」は自然と人間の間の関係や地球環境をいかに守るかがテーマ。魚、は虫類、鳥など体を自由に変化させることのできる精霊「ANIMO」を登場させて分かりやすく説明する。ここに、メキシコ、フィリピン、スペイン、中国、イギリスの約20人のダンサーが雑技団のようなアクロバティックな動きをしたりしながら舞台に立ち、ショーを盛り上げる。
2つ目の「火●表演」と「水幕表演」はプロジェクションマッピングと噴水、光、音楽を使ったショーで、火山爆発や溶岩が流れ出てくる様子を表現したり、クリスタルや氷を表現したりする、ビジュアルに訴えるショーだ。
最後の「光影都會」は、香港の歴史的な場所や有名な観光地、高層ビル群、広東オペラなど香港を表すものをプロジェクションマッピングと実際の映像を併用して表現するほか、人工池に水幕を作り出し、そこにも3Dの映像を映し出す。
同プログラムに合わせ、レストラン「海龍王餐廳(Neptune’s Restaurant)」ではスープ、ビーフのリブなど6コースの特別メニューを用意した。「OPX 體驗店」ではイベントに合わせて、買い物袋、文具、水筒、Tシャツ、カチューシャなどのグッズも販売する。
チケットは通常は498香港ドル、18時30分以降入場は240香港ドルだが、3月31日まではプロモーション価格を設定した。例えば、通常チケットにスナックとドリンクが付いたものは618香港ドルが416香港ドルに、18時30分以降であれば360香港ドルが240香港ドルと価格を下げている。
開園時間は10時~22時(施設内アトラクションは20時まで)。
●=火へんに臼(うす)部。