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香港長者番付、李嘉誠さんがトップから20年ぶりに陥落 李兆基さんがトップに

20年以上トップを守ってきた李喜誠さんがその座を譲った

20年以上トップを守ってきた李喜誠さんがその座を譲った

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 経済誌「フォーブス」は2月6日、2020年の香港のトップ50人の長者番付を発表し、香港最大手デベロッパーの一角を成す恒基兆業地産(Henderson Land Development)の創業者である李兆基さんが前年より1%増の304億米ドル(約3兆3,376億円)でトップに立った。

 2位には21年間トップを守ってきた長江和記実業(CK Hutchison Holdings)を創業した李喜誠さんで、前年より7%減の294億米(約3兆2,228億円)ドルだった。フォーブスによる2019年の日本長者番付のトップはユニクロなどを経営するファーストリテイリングの柳井正さんの2兆7,670億円で、わずか800万人に満たない人口しかない香港のコングロマリットが生み出す企業力のすごさを感じさせる結果となっている。

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 李兆基さんは2019年5月に高齢などを理由に引退し、李嘉誠さんもそれより1年前の2018年7月90歳という年齢を迎えることを区切りとして2カ月前の同年5月に引退していた。しかし、創業者としての蓄えた保有株、不動産などの資産は莫大で、この2人は3位に約100億米ドルの差をつけた。

 3位になったのがデベロッパー最大手の新世界発展(New World Development)のトップである鄭家純(Henry Cheng)さんで、207億米ドル(約2兆2,727億円)だった。新世界は傘下に貴金属の周大福があるほか、長男の鄭志剛(Adrian Cheng)さんはK11 Art MallやK11 Musiaを建設したほか、長女で1980年生まれの鄭志●(Sonia Cheng)さんは尖沙咀(Tsim Sha Tsui)に2019年にオープンしたホテルローズウッドの若きCEOとして活躍している。

 5位にはマカオでカジノを経営する銀河娯楽集団(Galaxy Entertainment Group)やデベロッパーの嘉華集団(K. Wah Group)を経営する呂志和さんで、154億米ドル(約1兆6,908億円)だった。銀河娯楽は日本のカジノには以前から関心を示しており、統合型リゾート(IR)の法案が現在開催されている国会の重要法案の一つだが、法案が通れば銀河娯楽は間違いなく日本進出を本格化させると見られている。

 続いてオイスターソースなどで知られている食品メーカー李錦記集団(LKK Group)のトップである李文達さんが152米ドル(約1兆6,681円)で6位に食い込んだ。近年はヘルスケアの分野にも進出している。

 女性でトップに立ったのは7位にランクインした●肖卿さんの137億米ドル(約1兆5,041億円)だ。?さんは香港最大手デベロッパーの一つ、新鴻基地産(Sun Hung Kai Properties)の共同創業者である郭得勝の妻。夫との間に生まれた3人の息子が新鴻基地産を継いだが、長男の誘拐、兄弟げんかといった内紛、贈賄での逮捕などで波乱の人生を送っている。そこで、25.8%を握る筆頭株主として、息子たちがトラブルを起こしたときの調整役として目を光らせている。

 ほかには、ペニンシュラを運営する香港上海大酒店(The Hongkong & Shanghai Hotels)や中華電力(CLP Holdings)、ピークトラムなどを経営するマイケル・カドゥーリー(Michael Kadoorie)さんが79億米ドル(約8,675億円)で11位、初代行政長官である董建華(C.H.トン)さんと弟の董建成兄弟が56億米ドル(約6,148億円)で15位になっている。2人の父が創業した東方海外(國際)(Orient Overseas (International=OOIL)という、コンテナ輸送、ターミナル運営、物流などを手掛ける世界有数の企業を育ててきた。

 これらトップ50の資産額は、米中貿易摩擦、デモなどがあったものの合計は3080億米ドル(33兆8,215億円)で前年より7%資産を増やしている。

 志●=雨かんむりに文。●=廣におおざと。

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