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韓国精進料理「Soil to Soul」が香港に 著名な尼僧、ウー・クワンさんのメニューも提供

マッシュルームを甘辛く調理し、野菜を添えた一皿

マッシュルームを甘辛く調理し、野菜を添えた一皿

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 ベジタリアンへの関心が高まる昨今、香港では少し珍しいベジタリアンレストランで韓国精進料理を提供する「Soil to Soul」(704, 7/F, K11 MUSEA, Tsim Sha Tsui East, KLN TEL: 2389-9588)が7月31日、オープンする。韓国精進料理の担い手として世界的に知られる尼僧ウー・クワンさんの弟子グー・ジン・クワンさんによる話題のダイニングのオープンが続く尖沙咀の「K11 MUSEA」内に登場した。

ウー・クワンさんの下で6年間学んだエグゼクティブシェフのグー・ジン・クワンさん

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 店舗面積は3380平方フィートの広さを誇り、106席用意した店内はハーバービューを望める長方形のバーをデザインの中心にし、中国哲学の五行のコンセプトを取り入れて心の平静をもたらす空間に仕上げたという。バーではビオワイン、オーガニックワイン、伝統的な韓国焼酎や焼酎カクテルと一緒に、蒸したマッシュルームのジャガイモ詰め、ヤム芋とシトロンハニーなど健康的なおつまみ類を用意している。

 同店のエグゼクティブシェフを務めるグー・ジン・クワンさんは料理人として25年の経験を持ち、韓国だけでなく、イギリス、フランスなどでも腕を振るってきた。2014年にソウルで開かれたアメリカ独立記念日の祭典ではオバマ前アメリカ大統領のシェフを務めたサム・カスさんと共に韓国を代表して韓国とアメリカのコラボ料理を作り上げたほど。韓国精進料理についてはその権威であるウー・クワンさんに師事し、6年間学んだという。自然に優しい栽培方法を用いて自身で育てた野菜のみを使うウー・クワンさんの料理は精進料理の中でも厳格なものとして知られている。「Soil to Soul」では彼女の哲学を反映したウー・クワンさんオリジナルレシピを忠実に再現した「WooKwan Tasting Menu」を提供するほか、6~8品から成るディナーのテイスティングメニュー、ランチセットとアラカルトを用意している。

 韓国料理で外せない素材にニンニクがあるが、精進料理の伝統に従い、同店ではニラ、ネギ、ニンニク、らっきょう、はじかみの5辛は使わないほか、ベジタリアン料理店で多用される豆類から作る肉もどきのものも避けている。アペタイザーとして提供するのは高麗人参のサラダ、マッシュルームのテリーヌ、韓国風大根餅や豆や野菜類が入ったチヂミなど。スープにはタロ芋とキクラゲが入ったエゴマの種のスープとキムチ入り黄色パプリカの冷製スープなど肉を中心に添える一般的な韓国料理店には無いようなメニューが続々と並ぶ。メインには韓国風の麺類、炒飯、おにぎりや巻物のほか、豆腐メニューが並び、。中でも豆腐とゴボウを炒めた「Pan Fried Tofu & Burdock」はウー・クワンさんのお気に入りだと言う。

 営業時間は12時~22時。但し新型コロナ肺炎の影響で政府発表次第で変更の可能性あり。要予約。

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