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香港でマスク着用義務付けや郵便局サービス停止も 感染拡大続けばロックダウンも示唆

更なる厳しい措置を講じる香港

更なる厳しい措置を講じる香港

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 林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官、食物及衞生局の陳肇始(Sophia Chan)局長、醫院管理局(Hospital Authority)の高拔陞(Tony Ko)行政總裁ら政府高官は7月19日、合同で記者会見を開き、新型肺炎の感染拡大がさらに進んだことから、さらに踏み込んだ政策を発表した。公共の場での室内空間ではマスクの着用を義務付け、レストランでは18時以降レストラン内での飲食禁止を1週間延長した。

 20日現在、累計感染者数が1959人、死亡者は12人、回復者1302人となっている。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染者数1755人をついに抜いた。7月19日は感染者数が108件と初の3桁で過去最高を記録した。林鄭長官は「7月5日から18日までの新規感染者は519件で、そのうち411件が香港内での感染、108件が海外から持ち込まれた。香港が現在直面しているのは、全世界的に流行している新しい波の影響を受けたもの。経済活動を回し始めたところで次の波が来た東京やブリスベンで起こっている状況とも相似している」とした。「現在、九龍東地区に113ある老人ホームで働いている人4000人を対象に検査を実施中で、約3000人の検体が集まり、全員が陰性だった。タクシードライバーやレストランで働いている人たちにも検査を行っている」と付け加えた。そして、「もし感染がさらに拡大した場合はロックダウンも検討する」と、さらなる厳しい措置を取る可能性があることを示唆した。

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 醫院管理局の高行政總裁は病院での防護設備の備蓄について、「7月17日現在、サージカル・マスク約3200万枚、N95マスクは約260万枚、防護服が約510万着、フェイスシールドは約880万個ある」と医療関係者へのストックは十分と説明した。 

 個別の措置を見ると、新しい措置では、公共の場所での室内空間では、マスクの着用が義務付けられた。スーパーマーケット、街市、ショッピングモールなどが対象となるが、オフィスは含まれない。

 飲食では18時から翌朝4時59分までの間、客が店内に入ることや料理やドリンク類の販売を禁止し、テークアウトのみを認める政策は7月21日までだったが1週間延びて28日までとなった。テーブルの距離を1.5メートル離すこと、検温、消毒、マスク着用、テーブル1卓当たりは4人になり、収容できる客数は総座席数の50%は従来と同じ。バー、パブ、ゲームセンター、ジム、サウナ、ナイトクラブ、パーティールーム、エステ、マッサージ、麻雀店とカラオケ店は一時閉鎖となる措置も1週間延び、28日まで延長する。

 公共機関は7月20日~26日、サービス停止となる。以前実施した時と同じように公務員は緊急および必須サービス以外は在宅勤務となった。影響が大きいのは郵便局で、全局のサービスが停止となる。ただし、スピードポストは受け付け、配達は週2回行うとした。

 検査施設である亜洲國際博覧館(AWE)を一部改装して隔離施設を作る。規模などについては現在検討中。香港ディズニーランド近くの竹●湾(Penny's Bay)建設中の専用隔離施設は7月19日から800個が供用開始となり、9月末にはさらに700戸が稼働する。香港ディズニーランドの第2期に使われる予定の土地に2000戸分の隔離施設を建設する事も明らかにした。完成後は計3500戸の専用隔離施設が設置されることとなり、香港における隔離施設の中心となる。

 ハイリスク地域(バングラデシュ、インド、インドネシア、ネパール、パキスタン、フィリピン、南アフリカ)からの入境者は、自国で実施した検査結果が陰性であっても自宅には帰らず、予め決められたホテルに滞在して検疫を行うことを義務付けることになった。

 学校では、インターナショナル校と幼稚園は8月17日までは開校しないことを決めたほか、東涌(Tung Chung)にあるロープウェーの「昂坪360(Ngong Ping 360)」は7月21日まで運休を発表。香港上海匯豊銀行(HSBC)と恒生銀行は月曜~金曜の営業時間を1時間短縮し9~16時とした。中国銀行(香港)は営業時間を基本的に維持するが、一部の支店を一時休業とするなど、香港内にある各銀行は何らかの変更を行っているところが多い。

●=竹かんむりに高。

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