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香港で新型肺炎、感染再拡大で規制を再び強化、学校は夏休みを前倒しし、ブックフェアは延期に

再び新型コロナ肺炎の影響が出てきた香港

再び新型コロナ肺炎の影響が出てきた香港

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 香港政府食物及衞生局(Food and Health Bureau)の陳肇始(Sophia Chan)局長は7月9日、新型コロナウイルスが再び拡大基調を示していることから、7月11日~24日の2週間、レストランの収容人数を6割までにするなど規制を再び強化することを明らかにした。翌10日、教育局(Education Bureau)の楊潤雄(Kevin Yeung)局長は夏休みを7月13日からに前倒しすると発表した。また15日から開催予定であった本から文房具まで幅広いアイテムで香港を賑わす一般向け見本市「ブックフェア」の延期が主催者より発表になった。

 12日現在、累計感染者数が1470人、死亡者は7人、回復者1214人となっている。香港は4月半ば以降、クラスターが時折発生するものの海外からの香港に持ち込まれたケースが多く、香港内での感染はあまりなかった。そこで香港政府は6月30日、7月3日~16日の2週間はゲームセンターやナイトクラブは収容人数の80%まで入場を認めるなど緩和措置を行うと発表していた。

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 ところが翌7月1日~11日の感染者数の推移を見ると10人~30人程度がコンスタントに増加傾向を示しているほか、海外からの持ち込みだけではなく香港内での感染であることが多かった。鍵となったのは7月7日に14人の感染者が見つかった事例で、そのうち慈雲山(Tsz Wan Shan)にある老人介護施設から85歳の女性の感染が確認されたこと。その後、スタッフも次々と感染していたことが分かり、7月9日の42人の感染者確定のうち23人はこの老人ホームの入居者とスタッフだった。ほかにも、紅?(Hung Hom)の都会海逸酒店(Harbour Plaza Hotel)でランチをした客、ラーメン「一風堂」銅鑼湾店など多くの飲食店に感染者が訪れたことが判明し、各店は消毒などの対応に追われた。また、あるタクシードライバーは感染し、その後、妻と娘に感染させてしまった。実は、その前に感染が確定したタクシードライバーの同僚と同じ車両を利用していたことが判明するという2次感染、3次感染の事例も出た。それ以外にも、感染経路も不明という事案も出てきた。

 そこで食物及衞生局は規制の緩和を続けてきた方針を転換し、強化の方に踏み出すことを決定した。具体的には、レストランでは6月19日から人数に関しては無制限となったが、1卓当たり再び最大8人までとなり、総座席数の60%までとした。バーとパブでは1卓当たり8人だったが4人までとなり 、こちらも総座席数の60%までとなった。テーブルの距離は1.5メートル離すこと、検温、食毒という規定に変更はない。

 ジムは1クラス当たり16人から8人まで、カラオケとパーティールームは1部屋当たり16人から8人まで、バーとパブ同様にナイトクラブは1卓8人から4人で、総座席数は80%から60%までに変更になった。映画館などでの飲食は禁止となった。

 一方、学校では、沙田(Shatin)、調景嶺(Tiu Keng Leng)、何文田(Ho Man Tin)、?湾(Tsuen Wan)などの学校に通う生徒の感染が相次いで判明。教育局は幼稚園と小中学校の夏休みの開始時期を早め7月13日から夏季休暇に入ることを決めた。学期末が近づき試験もあり、進学のために小学5年生が行う試験は7月13日~17日に行われる予定だったが、9月に延期するとし、中学生はテストは行い終了次第、夏休みに入るとしている。