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感染者を抑えている香港の強制隔離  最新のプロセスを紹介

検査のため亜洲国際博覧館(Asia World-Expo)で待機する様子

検査のため亜洲国際博覧館(Asia World-Expo)で待機する様子

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 香港政府は香港居民が外国から戻ってくる場合14日間の強制隔離を9月18日まで実施することが決まっているが、実際に強制隔離のプロセスに香港と行き来する日本人らからも関心が集まっている。感染者数は7月9日現在1324人、回復者数は1167人、死亡者数は7人となっている。

香港政府がこれまでに用意した携帯アプリと連動させ、腕につける装置

 基本は香港国際空港に午前に到着した場合、感染しているかどうかの検査を受け、当日に結果が判明し、陽性であれば即入院。陰性であればそのままホテルか自宅に戻り強制隔離を始める。午後の到着便は、検査を受けた後、九龍城(Kowloon City)にある富豪東方酒店(Regal Oriental Hotel)で1晩過ごし、翌日からホテルか自宅で強制隔離を行う。隔離は香港に到着した日からカウントを始める。

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 香港国際空港到着後、隔離先、強制隔離用アプリ居安抗疫(Stay Home Safe)」のインストール、申請した電話番号に虚偽がないかの確認、リストバンドの着用、アプリのアクティベート、最終確認などのプロセスがある。ここで、新しく香港に赴任する人や引っ越す人は、事前に2週間対応できるプリペードのSIMカードを購入が望ましいとされる。隔離先は隔離プランを販売しているホテルがあるので事前に予約しておくことが推奨されている。

 最終チェックポイントを抜けた後、入境審査を受けるが、ここは対面カウンターでの審査のみとなる。荷物を受け取った後、感染しているかどうかの検査を行う亜洲国際博覧館(Asia World-Expo)に向かうシャトルバスに強制的に乗車。亜洲国際博覧館では荷物を置き、検査キットを受け取り、検体の提出するやり方の説明を受ける。その後、指定されたブースに行き、実際に唾液を検体用容器にいれて提出。化粧室で手を洗い、その後、違うホールで手続きを行い名前が呼ばれるのを待つ。

 午前便であれば検査の有無が判明して陰性であれば職員から今後の説明を受け、強制隔離場所に向かう。午後便ならばしばらく待機所で待った後、職員から概要の説明を受けて富豪東方酒店にシャトルバスで向かう。ホテルではチェックインと当日夜用の食事と飲み物をもらい1晩過ごす。翌朝、朝食を受け取り、15時までには検査結果が判明。陰性であればチェックアウトとその後の隔離措置についての説明を受け強制隔離場所に向かう。

 強制隔離場所ではアプリを起動して1分かけて強制隔離場所をグルリと1周する。それ以降は政府から所在確認のメッセージが送られてくるので、リストバンドにあるQRコードをスマホで読み込む作業を行う。隔離期間中、政府から電話もかかって来る。隔離であるためホテルの部屋または自宅からは1歩も出られないうえ、スマホのGPSで場所を正確に把握されているため、隔離場所から出た場合は法律違反に問われる。

 食事はホテルであればデリバリーかルームサービスを利用するしかない。自宅であれば、1人暮らしであれば自由に部屋を使えるが、家族がいる場合は1人で寝室にこもることになるので、部屋の前に料理を置いてもらうことになる。

 12日目に2回目の検体を提出しなければならない。ホテルか自宅の強制場所に向かう前に政府から2回目の検体提出用の容器などが受け取るので、そこに再び唾液を入れ、指定された時間と病院に検体を提出する。提出は家族や友人に依頼するか、GOGOVANとPickuppが検体のデリバリーサービスを100香港ドルで行っているので、そちらを利用する。

 最終日の朝に政府からショートメッセージで陰性の通知を受け取れば、翌日零時から自由の身となる。リストバンドは外し、アプリもアンインストールして良い。もし2度目の検査で陽性となれば、入院となる。

 日本と比較すると徹底的な管理下に置かれるが、その分市中感染を防ぐことができているという見方もできる。元々香港居民には香港人だけでなく多くの海外からの住民もいるため、徹底的な強制隔離の下、感染拡大を防ぐ対策が講じられている。

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