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香港国際空港に消毒ゲート登場 地下鉄・バスなどもコロナ感染対策強化

香港国際空港に登場した消毒ゲート

香港国際空港に登場した消毒ゲート

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 香港での新型コロナウイルスの感染は感染者ゼロの日が増え、陽性が確認された場合でも1桁台であることから以前と比べて落ち着いた感がある。4月28日現在、感染者1038人、死亡者4人、回復者787人。新規感染者数は17日連続で1桁が続いてる。ただ、人の移動がウイルスの移動を意味し感染を広げることにつながることから、機場管理局(AA)や香港鉄路(MTR)は「消毒ゲート」「除染ロボット」の導入など、感染拡大防止策を強化している。

地下鉄で活用される消毒ロボット

 AAは香港国際空港(HKIA)に3つの感染対策に乗り出した。1つ目は世界初となる消毒ゲート「CLeanTech」。ボックス状の消毒機械で、まず入り口で顔認証のように機械に顔を向け検温を行う。その後、扉が開き、ボックス内に入る。ボックス内では、光が照らされて光触媒を使って殺菌するほか、ミスト状の消毒液が吹きつけられるなど40秒間にわたって消毒・殺菌を行う。ボックス内部は抗菌コートが施され、陰圧室のようになっているため、消毒終了後にドアが開いて人が外に出る際に菌が一緒に外に飛び散らないよう工夫されている。現在は、検疫や衛生の担当者が使用している。

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 2つ目は、抗菌、滅菌・消毒作業だ。殺菌や抗菌効果のある液をミスト状にして、座席、手すり、シャトルバス内、トイレ、チェックインカウンターのテーブル、カート、エスカレーター、エレベーターなどに吹き付け抗菌塗装を行う。5月中には終えたいとしている。

 3つ目は、「インテリジェント殺菌ロボット(ISR)」の導入。例えば、自動でトイレなどに入り、紫外線を室内全体に当てて殺菌し、その後、ノズルから消毒液を霧状に360度噴き出してさらに殺菌を行う。今までは香港内の病院で使われていたが空港でも利用することにした。

 AAでの運行管理をしている姚兆聰(Steven Yiu)副総監は「空港で働く人と乗客の安全と健康を補償するのが我々の主要な任務。空港は感染症の影響を受けているが、全ての使用者に対して安全な環境を提供することを全力で行い、継続して研究を行って清掃や消毒作業を強化していきたい」と語る。

 香港地下鉄MTRは2,000万香港ドルを投入して自動消毒ロボットを20台導入した。ロボットが車輌内や駅構内に入り「オキシドール」の名称で知られている過酸化水素水を自動で噴射することで除菌する。黄色ブドウ球菌や大腸菌などへの殺菌効果もあるとしている。人海戦術で2時間ごとに漂白剤で発券機、エレベーターのボタン、手すりなどの殺菌も行っている。

 香港最大のバス会社、九龍巴士(KMB)は、車内やバス停に消毒液のボトルを設置しているほか、フロアマットに漂白剤をまぶし、乗客がバスに乗り込んだ時に靴の裏を消毒できるようにしている。

 各交通機関がそれぞれ感染防止策を講じる背景には、現在のコロナウイルスの感染拡大を防ぐだけではなく、将来、再び感染症が発生した時にも役立つ対策への試みと見られている。