日本人が多く住む香港・ホンハムの黄埔地区に9月16日、稲庭うどんと炉端をメーンとしたレストラン「炉端・稲庭うどん 稲庭養助」(ShopA1, 27Man Tai Street, whampoa,Estate, Hung Hom, Kowloon)がグランドオープンした。
入り口は暖簾(のれん)と引き戸タイプの扉を設け、外壁の隙間から中の様子が見えるなど、日本らしさをデザインを組み込んだ路面店。茶色を基調とした落ち着いた店内には44席を用意し、テーブル席エリアとカウンターを設けた炉端エリア8席で構成する。カウンター席は、椅子の片方に肘掛けをつけるなどして、ゆっくりくつろげる空間に仕上げた。
「ほっけ」や「いかの丸焼き」などの焼き物・串物をはじめ、一品料理を多数用意し、稲庭うどんの発祥エリアである秋田を含む東北の料理も多くそろえる同店。仙台の「唐辛子みそ」、青森の「帆立て貝のつくだ煮」、秋田の「いぶりがっこ」(各58香港ドル)など、東北の珍味も用意する。
稲庭うどんは冷たいものと温かいもの、サイズも大小を用意する。大根おろし、とろろ、納豆などをはじめ、えび天や鶏の空揚げなど、冷たいうどん、温かいうどん、それぞれ10種ほどをラインアップ。価格は68香港ドル~(小)と88香港ドル~(大)。
稲庭うどんはこれまでにも香港で販売の実績はあるものの、まだまだ認知されているとはいえない。「今後は当店を中心に稲庭うどん自体をさらに香港に広めていきたい」と同店を運営する山野邉剛さん。「炉端エリアでは焼き物を楽しみながらゆっくりとお酒を楽しんでもらいたい。1人でも来やすい形にしたので、ここでまた隣の人と出会い、新しい輪が広がることも願っている」とも。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。