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香港・銅鑼湾のアルフレスコバー「HAKUBA」、屋外スペースを刷新

香港・銅鑼湾のど真ん中に「白馬」をイメージしたバーラウンジ

香港・銅鑼湾のど真ん中に「白馬」をイメージしたバーラウンジ

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 香港・銅鑼湾の日本人倶楽部も入居するTower 535にあるバー「HAKUBA(ラウンジ白馬)」(Shop 302, 3/F, Tower 535, 535 Jaffe Road TEL 2111 1707)が8月24日、屋外のテラス部分を刷新した。

白馬をイメージして作ったカクテル「アルプスの朝食」

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 元々、中学時代の友人3人が長野の白馬村をイメージして開いた同店。刷新したテラスエリアには、深さのある椅子やハンモックをはじめ、レジャー椅子など約30席を屋外に置く。室内にはソファを並べ、席間隔も広く取り、60席ほどを用意。天井の高さを生かして、高さがある細い木材を、間隔を空けて縦に並べることで「白馬のロッジにいるような」演出を施し、「差し込む光が心地いい空間に仕上げた」という。

 創業者の一人、アダム(Adam Wong)さんは「白馬は少なくとも年1回は訪れる場所。スノーボードやトレッキングで長い一日を過ごした後によく行くロッジバーが、間違いなくこの店を作ったインスピレーション。私たちはいつも、白馬のロッジバーでバーのオーナーや他のアルピニストたちとおしゃべりする時間を楽しませてもらっているので、香港でも同じフレンドリーな雰囲気をつくりたい」と同店を開いた理由を明かす。「白馬のロッジで出会った日本の中小企業を率いるオーナーたちの『誇りと情熱』のようなものを香港にも紹介したいと思った」という。「白馬では夜通し語り合うようなこともあった。ここに来たお客さまにもスタッフたちとの会話の中でこういった同じ感覚を感じてほしい」と続ける。

 同店のメインは、日本からインスパイアを受けたカクテルの数々。創業者の一人でバーテンダーのウィング(Wing Chan)さんが作るカクテルだけではなく、香港で活躍するバーテンダーらが同店のために作ったカクテルなどをメニューに並べるプロジェクトも始めた。例えば、香港発のクラフトジン「パフューム ツリーズ ジン」を生んだキットチュン(Kit Cheung)さんが同店に提供した「初露(Morning Dew)」(138香港ドル)。このジンはボタニカルに香港の陳皮やトウキ、龍井茶をベースにセイヨウネズ、コリアンダーシード、そしてレモンやグレープフルーツのかんきつ類を加えて完成させたクラフトジン。これにトニックを加え、シソをアクセントに加えて提供する。漢字で「白馬」と書かれたコースターを使うなど細部にも白馬愛を込める。

 ほかにも同店オリジナルの「アルプスの朝食(Breakfast in the Alps)」(118香港ドル)は、「すがすがしい」日本アルプスでの朝食をイメージしたもので、ほうじ茶リキュール、そばシロップ、ビターチョコレートで作ったコーヒーラムベースのカクテルで、共に提供するミルクを足しながら好みの味に調節する。ほかにも香港の有名バーテンダーから提供されたレシピで作るカクテルを用意するほか、ゲストバーテンダーを招いてイベントなども開いているという。

 カクテルに並んで特徴とするのが、香港初の「シーシャおまかせ」(398香港ドル)。ヨーロッパのたばこを使う同店のシーシャは、最初に「爽やかさ」か「甘さ」のどちらかを選択。次に「フルーティー」「ミント」「フローラル」「かんきつ」「クリーミー」を1つか2つ混ぜて選ぶ。最後にシーシャの強度を3タイプから決める仕組み。ミクソロジストが気分に合ったものに導いてくれるシーシャで、「銅鑼湾の喧騒(けんそう)の中、同店で日本旅行のいろいろな思い出を蘇らせる狙いがある」という。日曜~木曜の19時までは、シーシャとドリンク、スナックをセットにしたメニュー(498香港ドル)もある。

 アダムさんは「スキーやスノーボードが好きな人は絶対白馬を好きになる」と自信を見せ、「現在の旅行への規制が解けたら、すぐに白馬に行きたい」と話す。

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