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香港に「健康」テーマのスーパー「谷辰」 日本直送品を中心に展開

香港にオープンした「健康」をテーマにしたスーパーマーケット

香港にオープンした「健康」をテーマにしたスーパーマーケット

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 香港でアピタやユニーなどを展開するヘンダーソングループ傘下のユニコーンストアーズ社は9月26日、尖沙咀のシェラトンホテル隣にできた新モール「H Zentre」に日本の食品や生活雑貨を中心に扱うスーパーマーケット「谷辰」(01-02 G/F, 15 Middle Rd, Tsim Sha Tsui, Kowloon)をオープンした。

入口には日本米で作ったおにぎりをメインに提供するコーナーも

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 クリニックや健康関連企業が入居する同ビルがテーマに掲げる「ウエルネスとヘルス」を踏まえた食のスーパーがグランドフロアにオープンした。日本のライフスタイルと良いものに囲まれて「精神的にも肉体的にもストレスを解消してもらう」ことも目的の一つに掲げる。ブランド名「谷辰」は谷と街を表したもので、太陽や月、星のように自然の恵みを提供するイメージも込めたという。

 店舗面積は5000平方フィート。「禅」を取り入れた日本の装飾と温かみのある自然光を取り入れ、木を使いシンプルなデザインに仕上げた。「日本にいるような空間づくりを大切にした」という。エリア内を野菜や果物、日用品などが並ぶ「スーパーマーケットエリア」、「軽食エリア」、「ライフスタイルエリア」の3つに分け、その中をさらにコーナーごとにブランド展開する。

 軽食エリアでは、「米角(KOME KORNER)」と「THE SALFEE BAR」を設け、「米角」は主に日本のおむすびを専門に扱う。炊いた米を保存するための木製の米びつを店頭に複数並べたショーケースが目立つコーナーで提供するおむすびは混ぜご飯タイプ。「梅干し」(28香港ドル)は紀州南高梅を使い、米の部分にも梅の色を染み込ませるほか、「明太子」はまんべんなく散らし、白ゴマも使う。限定商品として、真ん中に半熟の味卵を入れた「メンマと黒ゴマの味卵」(32香港ドル)も用意。全て「あきたこまち」を使う。焼きおにぎりは、「和牛炙(あぶ)り焼きひき肉カレー」(32香港ドル)、「サケのみそ焼き」(28香港ドル)、「豚肉しょうゆ焼き」(30香港ドル)の3種を用意し、米も五穀米を使った「かつお節昆布」や黒米を使った「サバのネギ柚子(ゆず)焼き」(以上28香港ドル)などを展開する。

 「THE SALFEE BAR」では、主にサラダとドリンクを提供。鶏肉のマカロニサラダやツナサラダ以外にも和風そば麺を使ったサラダなどを1種類68香港ドル、2種類78香港ドルで箱に盛り付ける。

 現在は新型コロナウイルスの影響により店で用意した袋を使うが、アーモンドやオーツ、チアシード、ドライフルーツなどを量り売りで客が持ち込んだ容器に入れて販売するコーナーも設けた。日本の米3品種を1合ずつのパッケージをおしゃれな木製の箱に並べた米のギフトボックス(220香港ドル)なども。ジュースはクランベリー、ザクロ、アセロラなどをそろえるほか、塩は岩塩を中心にオーガニックオイルやえごまオイルを、ドレッシングは黒酢やショウガを使ったものを並べるなど、大衆店とは少し異なる商品構成が特徴。

 ほかにも、糖質ゼロの低カロリー麺をはじめ、糖質が低いアイテムをまとめた棚、グルテン、エッグ、ミルクフリーなどアレルギーある人やビーガンのニーズに応える商品棚も。スナック菓子でも野菜やケールのチップスや化学調味料や添加物不使用のポップコーンなど、健康に配慮した商品や限定商品など、多くの量が出回ってない商品で差別化を図る。

 オープンから1カ月間は、購入額に応じて記念コインとカードを渡し、特設コーナーで日本の神社に参詣するスタイルで、鈴緒を鳴らしてコインをさい銭のように投げ、カードに願い事を書いてくくりつける楽しみを用意するなど、店内各所に「日本」をちりばめている。

 営業時間は9時~21時(KOME KORNERとTHE SALFEE BARは8時30分~)。

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