香港・銅鑼湾のリーガーデン2(Lee Garden Two)に11月26日、20年の歴史がありがながらも昨年夏に中環を閉店した「Grappa's Cellar」(LG08, LG/F Lee Garden Two, Causeway Bay TEL 3529 1872)が復活した。
El Grande Concepts restaurant groupが経営する同店。最初のGrappa'sがオープンしたのは1990年のこと。「Grappa's Cellar」は1990年~2019年、セントラルのJardine Houseで営業してきた。グラミー賞受賞者を含む国内外のさまざまなアクトをホストし、街の人気エンターテインメント会場の一つとしての地位を確立してきた。閉店のニュースが流れた際、、オンラインで存続を求めるキャンペーンが実施されるも、ミュージシャンや音楽愛好家の切実な願いはかなわず惜しまれながら閉店した。
新店舗は4800平方フィートで、上の階にはバーエリアがあり、下の階にはより大きなダイニングエリアがある。赤レンガやクラシックなイタリアのポスターなど、慣れ親しんだデザイン要素が特徴。
以前のGrappa'sとDomaniのコジモ・タッデイシェフは故郷のフィレンツェから戻り、フードメニューを刷新した。全体の35%の料理を、イタリア各地の伝統的なレシピを新たにアレンジしたものに置き換えたという。ピエモンテ地方の完全手作りの小さなラビオリであるアニョロッティ「Agnolotti Del Plin」(148香港ドル)、トスカーナ産ポークのスペアリブのグリルに揚げナスの甘酢煮をしたカポナータを添えた「Rosticcan e Caponata」(178香港ドル)などを中心に、前菜、サラダ、メイン、パスタ、ピザ、リゾットなどのイタリアンメニューが並ぶ。
4種のチーズを使ったクアトロフォルマッジ「Quattro Formaggi」(140香港ドル)をはじめ、ピザは15種類を用意した。ナポリのヌテラ、マスカルポーネチーズ、ヘーゼルナッツ、ラズベリーを使ったデザートピザ「Dolce Pizza」(88香港ドル)などもある。
160種類以上のワインをそろえるのも特徴の一つ。Fontodi(フォントディ)やLa Spinetta(ラ・スピネッタ)など、イタリアのワイナリーからのワインに加え、ウンブリアのロッソバスタルド(Rossobastardo)や、ナパバレーのエンジェルス&カウボーイズ(Angels & Cowboys)などカリフォルニアの赤ワインも追加した。
現在は新型コロナ肺炎の影響があるものの、ステージには地元のアーティストや海外のアーティストが出演し、ジャズ、ブルース、ソウルから現代的なポップスやロックまで、さまざまなスタイルの音楽が再び演奏される予定。
営業時間11時30分~23時30分(金曜・土曜は1時まで)。現在は新型コロナ肺炎措置の規制に準じて営業している。。