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香港の老舗イタリアンが新装 英テオ・ランダールシェフのブランドに

手作りで毎日作る新鮮なパスタ

手作りで毎日作る新鮮なパスタ

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 香港のインターコンチネンタルグランドスタンフォード(Level B2, 70 Mody Road, Tsim Sha Tsui East, Kowloon、TEL 2731 2870)内に3月16日、イタリア料理「THEO MISTRAL BY THEO RANDALL」がグランドオープンした。もともと同ホテルは、1981年、「ホリデイインハーバービュー」としてスタートして以来、「MISTRAL」を展開し、当初は数も限られた本格的なイタリア料理を提供する店として長年愛されてきた。

ふっくらと焼き上げたピザは香港市場向けのオリジナルメニュー

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 改装に当たっては、テオシェフが旗を振ることで、敷居が高めだった雰囲気をガラリとカジュアル路線に変更し、温かみある照明やカトラリーをそろえたが、床のモザイク模様は以前のまま残し、「MISTRAL」ファンにも懐かしさを感じることができる店に仕上げている。もともとテオシェフの店はロンドンとバンコクに店を構えるが、香港は両方の間をとったレベルの展開にしたという。テオシェフは常駐しないものの定期的に香港を訪れ、長年タッグを組んだ弟子のシェフをイギリスから香港に異動させてクオリティーを維持するという。

 テオシェフの料理の特徴は、「素材を新鮮なまま、一番良い状態でシンプルに調理すること」だ。地のものも積極的に使うことを決め、卵も新界のオーガーニックファームから取り寄せる。ほうれん草などの葉物や、アーティチョークやマッシュルームも質を自ら農場で確かめ採用を決めた。テオシェフが作るパスタの生地は卵を通常の何倍も使い、濃い黄身とイタリアの小麦粉とオリーブオイルで毎日作る新鮮なもの。

 ロンドンでもメニューにあるシグネチャーパスタ「子牛のカッペレッティ(Cappelletti di vitello)」(228香港ドル)は、5時間セロリやニンジンなどと一緒にスロークックした子牛の肩肉を具として詰めたパスタにポルチーニダケのソースを絡めたもの。ロンドンでも人気メニューだ。

 ロンドンではコース料理のように提供するメニューが多いが、香港では中華料理はシェアするという発想があることからピザもメニューやシェアができる魚料理なども用意した。全体的に海鮮系のものの割合も増やしているという。ピザ「レジーナ(REGINA)」(228香港ドル)はパルマ産の生ハムやモッツラレラチーズ、タイム、セージ、ロケットなどをシンプルにのせてふっくらと焼き上げたメニュー。ピザメニューは1点を除き、全てにトマトソースを使う。

 オーブン料理は、「ホロホロ鶏のロースト(Arrosto di faraona)」(348香港ドル)は、フランス産のホロホロ鶏をレモンの皮やタイム、マスカルポーネなどで仕上げたもので、食感だけでなく香りを楽しむメニューの一つだ。

 ホテル内でありながらも店頭には、トマトソースやバジル(各80香港ドル)やオリーブオイル(198香港ドル)などのベースを手頃な価格で手頃な価格で販売する。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時30分~23時(日曜11時~)。

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