「リージェント」が香港に復活へ インターコンチネンタル買収でリブランド

「インターコンチネンタル香港」が「リージェント」にリブランド

「インターコンチネンタル香港」が「リージェント」にリブランド

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 香港に2021年、リージェント・ホテル(香港麗晶酒店=Regent Hotel)が復活することが発表された。ロンドンを拠点とする世界最大のホテルグループ、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)が3月14日、リージェントホテルズ&リゾーツの株式51%を3,900万米ドルで取得すると発表したことによるもので、残りの49%についても26年から段階的に株式を取得する権利を有する。これはIHGのホテルブランド戦略の一環で、「インターコンチネンタル香港」が2021年から「リージェント・ホテル」としてリブランドし、再出発することになる。20年近く香港に住んでいる人には懐かしい名前がよみがえる。

 IHGは約100カ国・地域で4912のホテルを運営、所有またはリースし、総客室数は72万4018に上る世界最大のホテルチェーンの一つ。クラウン・プラザ、ホリディイン、イーブンなどのホテルブランドを傘下に収めるが、IHGは最高級ラグジュアリーブランドを抱えておらず、高級路線に力を入れるためにリージェントを買収した。

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 インターコンチネンタル香港とその周辺施設をめぐる動きは香港の開発史に刻まれる1ページだ。その昔、今のホテル周辺は鉄道が走っていたほか尖沙咀のスターフェリー乗り場前にある尖沙咀鐘楼は九広鉄道の終着駅である尖沙咀駅があったことの名残としてふ頭があり、太古集団(Swire Group)が地主だった。その後、終着駅は紅●に移動したため、周辺地区の再開発が始まった。その権利は、香港最大手のデベロッパーである新世界発展が獲得し、1973年に工事がスタート。78年に新世界大酒店がオープンし、翌79年にはオフィスビルビルが完成した。建設はさらに続き、80年に隣接地にザ・リージェント香港(香港麗晶酒店)」が開業。ザ・ペニンシュラ(半島酒店)やマンダリン・オリエンタル(文華東方酒店)と並ぶ香港を代表するホテルとして君臨した。82年に東翼(East Wing)のオフィスビルの建設が終わり、大型商業施設「新世界中心」が全て完成した。当時、新世界中心は尖沙咀のショッピングエリアの中心で、バー、レストランが集まり、82年には東急百貨店も開業している。しかし、90年代に入るとハーバーシティ方面に客足が移り、東急は撤退。新世界発展はテコ入れを図ったが同社の資本力をもっても経営は苦戦していた。

 インターコンチネンタル香港を除き新世界中心は2010年に閉鎖され、現在、総額200億ドルをかけて66階、265メートル、延べ床面積32万平方メートルの大型施設「ビクトリア・ドックサイド」を建設している。

 92年になるとカナダ、トロントにあるフォーシーズンズ・アンド・リゾーツとリージェントが合併したが、さらに2001年IHGの傘下になり名前も現在のインターコンチネンタル香港になった。17フロア、客室数は503で、そのうち87室がスイート。3分の2の客室がビクトリアハーバーを見渡せ、750人のスタッフが働く。インターコンチネンタル香港は2003年にはフレンチ料理の名シェフ、アラン・デュカスさんが「SPOON」(現Resh)をオープンしたり、2006年には松久信幸さんが経営する「NOBU」を開業し、ホテルブランドとしてのラグジュアリー化を推進した。「ロビーラウンジ」は、目の前にビクトリアハーバーを望みながらアフタヌーンティーができることで人気を集める。加えて香港映画のアカデミー賞である金像奨(Hong Kong Movie Awards)の打ち上げ会場として使われるなど、多くのパーティーや会議、結婚式の会場としても使われている。

 現在のインターコンチネンタル香港の物件のオーナーは2005年に創業した基匯資本(GAW Capital Partners)で、2015年に建生国際と共に約73億香港ドルで新世界発展から買収した。今後、インターコンネンタル香港は大規模な改修工事を経て、2021年に再出発する。

 紅●=●は石へんに勘

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