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灣仔の利東街に「ABURI-EN炙りえん」 十勝名物・豚丼を主軸に宮崎和牛重やうな重も

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 灣仔の飲食店も多く集まる利東街に12月7日、炙(あぶ)り丼をメインに提供する「ABURI-EN炙りえん」(02&03, Lee Tung Avenue, Wan chai, Hong Kong)がオープンした。昨年9月の1号店開業以来、灣仔店で5店舗目となる。

和牛と豚を両方食べることができるコンボ重

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 ホープウィルセンター側の入り口の一番西側にある同店は同ブランド初の路面店で、2~4人掛けのテーブルを中心に、店内46席、店外6席のテラス席を配置した。効率的に短い時間で丼物を楽しむ客だのほか、居酒屋的な利用も狙う。

 同グループを率いるピーター・ンー(Peter Ng)さんは「もともとENグループは少し高級路線の居酒屋を展開してきた。客単価で言えば700~800香港ドルの客単価の店で、これを多店舗することは難しいため、新しい業態として考えた展開の一つが『炙りえん』」という。

 豚丼は2種あり、「USポーク」(78香港ドル)と「日本産豚」(112香港ドル)がある。日本産は「さぶとん」の部分を採用し、ネギやシメジと一緒に調理したもの。米は秋田の「ひとめぼれ」を使う。「香港の顧客はクオリティーをよく知っているので、産地や部位でいくら払う価値があるかを考える」と、どちらもオーダーが入る。タレは食べ歩いて探し当てた九州の工場から基本のタレを仕入れ、それを店内で一手間加えて丼にかける。通常の豚丼で使うタレに香港人の好む「焼き肉のたれ」の要素を加えたものだという。

 和牛は全て宮崎牛に統一し、A4、A5のものだけを使う。「宮崎牛プレミアム重」(169香港ドル)も人気があるといい、欲張りなオーダーも多い香港人顧客のために「コンボ重」として2種を組み合わせられるメニューも。「宮崎牛・ABURI-EN豚コンボ重」(159香港ドル)や「宮崎牛・うなぎコンボ重」(169香港ドル)などを用意した。ほかにも、特上うな重(138香港ドル)、チキン南蛮丼(78香港ドル)など米の丼物だけでなく、「柔らか豚バラ入り豚骨ラーメン」(88香港ドル)や宮崎牛肉うどん(108香港ドル)なども提供する。

 ビールやハイボールなどのアルコール類も扱う。そのため一品料理も「沖縄豚の焼き餃子」(48香港ドル)や「沖縄島豆腐の厚揚げ」(38香港ドル)、北海道産カキフライ(25香港ドル/個、宮崎牛コロッケ、北海道産ホタテのバター焼き(28香港ドル/個)なども充実させた。

 「コロナの状況は大変だが、第2波の時も第3波の時も収束する度に、びっくりするほどの売り上げを記録するのが香港。新店舗については、モールから積極的に声が掛かるだけでなく、好条件で契約もできている」と攻めの姿勢を見せる。「落ち着いたら店での食事に戻りたいという人も多く、今後の回復に期待している」とピーターさん。今後2~3年の間に10店規模の出店を目標とする。

 営業時間は11時30分~22時30分。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業。店舗でピックアップする場合は20%引になる。

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