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香港入境後の強制隔離、4月20日まで延長か 佐敦など一部を封鎖し強制検査へ

更なる厳しい措置を続ける香港

更なる厳しい措置を続ける香港

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 香港政府は1月19日、新型コロナウイルス対策についての方策について発表したが、続く23日早朝、感染拡大の危険性がはらんでいることから、佐敦を中心とした一部エリアを封鎖した。東は彌敦道(Nathan Road)、南は佐敦道(Jordan Road)、西は渡船街(Ferry Street)、北は甘肅街(Kansu Street)の4つの通りに囲まれたエリア「佐敦指定區域(Jordan specified area)」に指定。また、西北は欽州街(Yen Chow Street)、東北が大埔道(Tai Po Road)、東南は楓樹街(Maple Street)、西南は茘枝角(Lai Chi Kok Road)に囲まれたエリアを「深水●指定區域(Sham Shui Po specified area)」に指定した。この2つのエリアなどに住む住人に対して、新型コロナウイルスに感染しているかどうかの強制検査を受けさせると公告を発出した。これまで建物ごとの強制検査は実施してきたが、区域で検査を受けさせるのは初めてだ。

 19日の発表では、公共の場での集まりは最大で2人、レストランは18時以降の店内での飲食禁止などの方策は1週間継続となった。現在、入境者は政府指定のホテルで強制隔離をしなければならないが、第1弾のホテルの期限は2月19日で終了。それを受けて政府は新規を含む36件の新しい政府指定ホテルのリストを公表した。期間は4月20日まで。現在の強制隔離措置は2021年3月31日までであるため、隔離措置が少なくとも4月20日まで延長される可能性が出てきた。

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  香港は22日現在、累計感染者数が9929人、死亡者は168人、回復者8948人、新規感染者は61人となっている。食物及衞生局(Food and Health Bureau)の徐德義副局長は「1月5日~11日の新規感染者は266人で、うち香港での感染が243人。1月12日~18日は新規381人で、そのうち香港内感染が365人と増加傾向を示していることから、1月21日から27日まで防疫措置を延長することを決めた」と語った。

 新型コロナウイルス対策は、公共のエリアでは最大2人まで、公共の場所でのマスク着用義務、18時~翌5時まで店内飲食禁止(テークアウトは可能)、フィットネスジム、バー・パブ、映画館、博物館、カラオケ店などの店の営業停止、追跡アプリ「安心出行(LeaveHomeSafe)」の飲食店などでの掲示義務、無観客ライブパフォーマンス、ホテル・ゲストハウスは1室に4人まで、2ベッドルーム以上のスイートでは8人までなど、現在行われているほとんどの措置が延長されることになった。公務員の在宅勤務も同日まで延長される。

 香港政府は、新しい措置が発表される前日の18日、強制隔離に関する政府指定ホテルについての第2弾のリストを発表した。これは、現在の政府指定ホテルは2月19日で期限を迎えることに当たっての措置だ。

 第1弾は36軒で1万2000室だったが第2弾は同じく36軒1万室になった。部屋の数が減ったのは32軒は継続しているものの4軒のホテルが入れ替わったため。政府によると、1泊500香港ドルのホテルは第1弾の7軒から11軒に増え、その部屋の数はほぼ倍の2800室となり総部屋数の27%を占めるとした。1泊1,000香港ドル以下の部屋で見れば全体の83%、8500室になったと説明している。

 第1弾から外れたのが、頤庭酒店(Eco Tree Hotel)、奧斯酒店(O’Hotel)、奧華行旅.香港仔(Mojo Nomad Aberdeen Harbour), 帝樂文娜公館(The Luxe manor)で、第2弾で加わったのが、愛得甫酒店(IW Hotel)、奧華.時尚精品酒店.南岸(Ovolo Southside)、遠東絲?酒店(Silka Far East)、海景絲?酒店(Silka Seaview)。

 第2弾の期限は2月20日~4月20日。現在、外国から戻ってきた香港居民は政府してホテルでの強制隔離措置を受けなければいけないが、現時点で3月31日までとなっている。第2弾の期限が4月20日であることから、香港と海外の感染状況にもよるが、香港政府は重症急性呼吸器症候群(SARS)とCOVID-19の経験から厳しめの防疫措置を取る傾向になり、強制隔離を4月20日まで延長する可能性が少なくない。それが実施されれば、事実上、観光での入境を拒否するのと同義に近いことから、香港観光目的の入境解禁はさらにしばらく先になりそうだ。

 ●=土へんに歩。