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香港のフォーシーズンズホテルに「宮崎キンカンアフタヌーンティー」 完熟キンカン15個使う

キンカン尽くしのアフタヌーンティーが登場

キンカン尽くしのアフタヌーンティーが登場

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 香港の5つ星ホテル「フォーシーズンズホテル」(8 Finance Street, Central, Hong Kong TEL 3196-8882)は1月25日から1カ月間、宮崎県が完熟キンカン「たまたま」を使った「宮崎キンカンアフタヌーンティー」と「モクテル」をザ・ラウンジで提供する。

エグゼクティブ・パティシエのリンゴ・チャンさんが、宮崎キンカンの魅力を最大限に引き出す

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 オレンジ色のキンカンは縁起物の一つとして旧正月でも見ることがあるアイテムだが、元々香港で売られてきたものは、そのまま食べるのではなく煮詰めてジャムのような形状にすることが一般的だった。今回、生で食べることができる宮崎キンカンを全てのアイテムに組み込んだ新メニューを開発した。

 宮崎県はキンカンの生産量日本一の県で、日本全国の生産量3800トンのうち約7割(約2600トン)を占める。そのうちの約1000トンがブランドキンカン「たまたま」で、1月中旬から3月まで出荷する。柔らかく薄い皮が特徴で、糖度が高く、皮をむかずにそのまま丸かじりできる。

 香港には15年ほど前から輸出の実績はあるものの、本格的に輸出に取り組んだのはここ数年のこと。これまでにも香港では日本と同様に「たまたま」の出荷解禁日を祝う「キンカンヌーボー」などを実施したことがあるが、アフタヌーンティーで特別メニューが登場するのは今回が初めて。

 エグゼクティブ・パティシエのリンゴ・チャン(陳永雄)さんが、キンカン「たまたま」を使ったメニューを考案し、定番の英国風スコーンに金柑ジャムを合わせることはもちろん、クリームとキンカンを混ぜたクリームをほうじ茶のロールケーキの中に入れたり、日本らしさを表現しようと寒天を使ったパンナコッタをキンカンコンポートの上にのせ、最後にシソの花を添えるなどの演出をしながら、「味にもこだわった」というアイテムが並ぶ。セイボリーでは、パイ生地の中にスモークサーモンのタルタルをのせ、最後にドライキンカンをのせたもの、フォアグラをキンカンとユズゼリーで挟んだミルフィーユなど、全部で9種類のメニューを用意した。ほうじ茶、牛乳、生クリームなど和と洋の食材を使い、キンカンとの相性を重視して引き出す各種メニューを考案したが、1つのセットに約15個のキンカンを使っているという。

 ヘッドバーテンダーのイメルダ・ン(呉鎧余)さんは、キンカンジャムとノンアルコールのスピリットシードリップを使ったヘルシーなホットドリング「みやざきウォーマー」(130香港ドル)を考案した。キンカンの風味に合わせて、フレッシュライム、エルダーフラワーシロップなどを使っている。

 提供時間は1日2セッションあり、平日は14時30分~16時15分・16時30分~18時30分で、価格は、1人用=325香港ドル、2人用=618香港ドル。土曜・日曜・祝日は14時~16時と16時15分~18時15分で、価格は、1人用=345香港ドル、2人用=658香港ドル。ステーケーションにも積極的に取り組む同ホテルでは、「宮崎キンカンアフタヌーンティー」を含むステーケーションをセットにしたプラン「BFF GETAWAY」を2,295香港ドル+10%~香港ドルで提供する。キンカンアフタヌーンティーの提供は2月28日まで。

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