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香港、17日まで防疫措置延長で静かな旧正月に 強制検査発令条件も明らかに

更なるコロナ対策の延長措置が決まった香港

更なるコロナ対策の延長措置が決まった香港

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 香港政府は2月1日、新型コロナウイルス対策についての方策について発表した。公共の場では最大2人までの集まり、18時以降の店内での飲食禁止などの基本的な方策は、旧正月6日目の2月17日まで延長されることが決まった。これにより旧正月やバレンタインは昨年のクリスマス、大みそか、新年同様に静かな祝日となることが決定づけられた。

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 香港は1日現在、累計感染者数が10487人、死亡者は182人、回復者9474人、新規感染者は34人となっている。公衆での集まりを制限する「限聚令」については最大2人、公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務、レストランの店内飲食の禁止は18時~4時59分(テークアウトは可能)、レストランでの1卓当たり人数は2人、収容人数の50%、テーブルの距離を1.5メートル離すこと、検温、消毒、飲食時以外のマスク着用義務、ライブパフォーマンスとダンスも継続して禁止、宴会最大20人は全て継続。旧正月にレストランで、大家族で大きな丸いテーブルを囲んで団らんすることはできないことを意味する。

 バー&パブ、サウナ、ナイトクラブ、パーティールーム、ゲームセンター、アミューズメント施設、カラオケ、麻雀、スイミングプール、フィットネスジム、体育施設、エステ、マッサージ施設を継続して閉鎖しなければならない。ホテル・ゲストハウスでは、通常のゲストルームは1室4人まで、2ベッドルーム以上のスイートは8人までの利用に限る、強制検疫者への訪問の禁止などは変わらない。

 クラブハウスは唯一とも言える運営が認められている施設だが、会議室や多目的室では収容人数の50%まで、ライブパフォーマンスとダンスも継続して禁止となる。追跡アプリの「安心出行」のQRコードの店での掲示義務も継続される。

 学校の対面授業については、旧正月以降に半日の授業から再開することを検討しているほか、換気の面から屋内と比べて感染のリスクが低い屋外施設は2月4日から条件付きで再開を計画している。

 1月23日から24日にかけて、佐敦(Jordan)で、受限区域(Restricted area)という形でミニロックダウンを初めて行ったが、それ以降、油麻地(Yau Ma Tei)、太子(Prince Edward)の西側、藍田(Lam Tin)、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)、元朗(Yuen Long)、九龍城(Kowloon City)などミニロックダウンを行い、住民への強制的な検査を断続的に実施している。これについて張建宗(Matthew Cheung)政務長官は「1つのビルで14日間に2件以上の新規感染者の発生、または1人でも感染経路が分からない事例が出た場合、さらに下水からウイルスが発見された場合は強制検査の公告を出す」と発令の一定の目安について語った。つまり、感染者が発生した建物の住民にウイルス検査が強制され、結果が確認するまで外出を禁止する「禁足検測令(禁足令)」のガイドラインを明らかにしたことになる。これが複数のビルに渡った場合は、ビルだけでなくエリアごと封鎖するロックダウンとなる。

 今後は自分のマンションまたは地域からどの程度新規感染者が出ているのかの情報を政府系サイトや報道から手に入れることが、自分の住んでいるマンションまたはビルがロックダウン実施の対象になるかどうかを判断する目安になりそうだ。

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