発展局(DEVB) は4月13日、「●湾ウオーターフロントの強化工程(第1期)」プロジェクトが完了したと発表した。海安路(ホイオンロード)に隣接する700メートルの歩行者用通路が、港のレジャー空間として生まれ変わった。併せて3月後半には香港島灣仔埠頭のハーバーフロントエリアにあるピアサイド・プリシンクトのレジャースペースが拡大した。これらのプロジェクトは、ハーバーフロント強化のための65億香港ドルの投資した13のプロジェクトの一部。
灣仔のプロジェクトは、香港コンベンション&エキシビションセンターと灣仔埠頭の間に位置し、昨年12月に幅5メートルのプロムナード部分が最初に開通し、灣仔北から西の石塘咀(シェクトンツイ)までの5.5キロのプロムナードがつながり、ビクトリア・ハーバーに沿った最長のプロムナードが実現した。エリアのスペースは約2750平方メートルの広さで、プロムナード部分が3倍に広がった。
「全ての区画を特徴的に」と掲げた開発で、このエリアではシンプルなフェアフェイスのコンクリートと木製の構造物で構成。直線的なレイアウトとアースカラーを基調としたスタイリッシュな空間に仕上げている。
ハーバービューを目立たせようと、フォトフレームとネオンライトを使ったデザインコンセプトを採用し、写真撮影ができるスポットを用意した。広々とした屋根付きエリアもあり、さまざまなアクティビティーを楽しむことができる。湾仔では過去100年以上にわたって埋め立て工事が行われてきたため、ネオンの装飾や地図を用いて、皇后大道東の北側にある約1キロの海岸線の変化を紹介。空間には木を植え、十分な日陰も作った。小石を敷き詰めた道やテーブルを多数設置し、市民がリラックスしてハーバーフロントを楽しむことができる空間に仕上げた。ここでもリードをつけたペットが自由に利用できるが、次のフェーズで完成するプロムナード部分には、ペットが自由に走り回れるペットガーデンも設置する。今後も同エリアのハーバーフロントスペースは段階的にオープン。今年末から来年初めには、同エリアに4万5000平方メートル以上の新しいオープンスペースが完成する予定。
一方、●湾の「The Retreat」をテーマにしたプロジェクトは、13のプロジェクトの中では初めてフェンスのないデザインを導入した。水辺と歩道を隔てていたプランターは撤去し、370メートルの傾斜した護岸部分には低い縁石を置くデザインを採用した。水辺に近づくことができ、青衣島を鑑賞するためのエリアも確保した。
発展局の担当者は「フェンスのないデザインの水辺は、世界の同じような港の環境ではよく見られる。今回の?湾と西九龍アートパークでの試み以外にも、灣仔のウオータースポーツ・レクリエーション地区や銅鑼湾のタイフーン・シェルターのハーバーフロントでも、フェンスのないデザイン『ハーバーステップ』を建設する予定」と話す、2023年以降に完成予定の啓徳滑走路地区のプロムナードの多くの部分にも採用する予定だという。
●湾のウオーターフロント強化プロジェクトは新、しく設置された木製の手すりやアーバーをモチーフとしたデザインなど、?湾の繊維産業の歴史を考慮して作られている。地元の声を反映して、舗装や照明を美しくするとともに、海辺の雑草を除去し、プランターを撤去し、芝生のエリアを開放することで、活動スペースを確保した。
同エリアのハーバーフロントの総面積は約14.7ヘクタールで、長さ2.5キロのハーバーフロントは現在、完全に公共の場として利用されている。この完成したプロジェクトとは別に、?湾と屯門の間のサイクルトラックプロジェクトも計画されている。