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觀塘に大型ショッピングモール「裕民坊(YM2)」開業 香港初の空調完備バスターミナルも

ショッピングモール部分が開業した觀塘の開発エリア

ショッピングモール部分が開業した觀塘の開発エリア

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 香港の市区重建局(URA)が進めているプロジェクト「觀塘市中心重建項目(Kwun Tong Town Centre Redevelopment Project)」の一環で、大型ショッピングモール&マンション「凱匯(Grand Central)」(No.33 Hip Wo Street, Kwun Tong, Kowloon TEL 8108 0308 )のうちのショッピングモール部分が4月2日、開業した。「裕民坊(YM2)」と名付けられたモールの特徴の一つはバスターミナルで、待合場所に香港で初めて空調設備を完備し、待ち時間を快適に過ごすことができるようにした。

バス待合室の様子

 觀塘は北宋の時代から塩が取れる場所として発展し、製塩工場などが作られた。その後、この一帯は旧啓徳空港(Kai Tak Airport)に近いことから、MTR觀塘駅南側には現在のように工場街として発展してきた。一方、MTR觀塘駅北側はマンションや街市を含めた小売店、商業施設が密集しているエリアで、觀塘区の人口を見ると70万人と世界的にも人口密度が高い場所だ。

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 再開発エリアは駅北側で、觀塘道(Kwun Tong Road)、康寧道(Hong Ning Road)、物華街(Mut Wah Street)、月華街(Yuet Wah Street)、協和街(Hip Wo Street)、裕民坊(Yue Man Square)、同仁街(Tung Yan Steet)に囲まれた57万平方フィートの土地で行われる。

 その中で最大規模を誇るのが第2発展区、第3発展区に当たる「凱匯」で、信和置業(Sino Land)と華人置業(Chinese Estate)の共同で開発している。4つの高層マンション(40~44階建て。計1999戸)と35万平方フィートのショッピングモール「YM2」、それに併設されるバスターミナルなどから成る。

 電器、家具などの専門店のほか、日用品や衣料品などを扱う小さな店が135店集まった「裕民市集(Yue Man Hawker Bazaar)」というエリアが設けられる。レストランでは「牛角」、ベーカリー「東海堂(Arome)」など日本に関係する店のほか、ベトナム料理の「Brass Spoon Le Jardin」、バブルティーの店「春芳號」、ベジタリアン向けの「Green Common」、豆乳の店として知られている「永興豆漿王」などが店を構える。香港上海?豊銀行(HSBC)、中医など、生活に欠かせない施設も入居した。

 香港各地にある大型のショッピングモールにはバスターミナルが併設されていることが多いが、バス停前は特に外気を仕切るものもなく、夏は暑く、冬は寒かった。YM2のバスターミナルは上から見るとほぼ四角形で、各辺の内側にバスが停車する。乗客はモールから目的地のバス停に向かうが、バスを乗り降りする場所には壁とドアを設置し、バス到着時だけドアが開くよう設計した。事実上、モール内が待合場所となることから、空調が効いており快適にバスを待つことができるようにした。路線数はミニバスを含めて29路線と多い。さらにYM2を中心に各ストリートまでつながる24時間開放された専用通路も建設し、地区内の移動を容易にしている。

 今後は、第4と第5発展区に、高さは285メートルにもなる東九龍で最も高いビルが建設される。オフィスビルとホテルが入居するほか、最上階には展望台を設けるなど東九龍地区の中心地として発展していきそうだ。

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