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「香港ブックフェア」開幕 日本各地と香港をつなぐライブ中継も

JNTOのブースではオンラインで日本とつなぐ試みも予定する

JNTOのブースではオンラインで日本とつなぐ試みも予定する

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 「第31回HKTDC香港ブックフェア」が7月14日、香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕した。昨年は新型コロナ肺炎の影響で中止に追い込まれたが、例年100万人以上が訪れる香港でも来場者数の多い展示会。今年のブックフェアは「Reading the World ・Inspiring the Mind and Refreshing the Soul(世界を読むー心を奮い立たせ、魂をリフレッシュする)」のキャッチフレーズの下、「Inspirational and Motivational Reading(インスピレーションとモチベーションを高める読書)」をテーマに、インスピレーションを与える作家やそのジャンルの書籍を紹介し、香港市民が一丸となって今後の課題に立ち向かい、パンデミック後に強くなるための力を与えてくれ、モチベーションを高める書籍を探してもらうことを目指す。

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 1階の書店のブースには黄宏發さんの新作「60 Chinese Poems in English Verse(英韻唐詩六十首)」が並ぶ。黄さんは1970年に香港中文大学の行政学部を共同設立し、約30年間教鞭を執り、政治家としては、香港立法会の議員を20年務めた、政府・行政学の研究者。1995年~1997年は立法会の会長を務めた後、2004年以降は中国の古典詩を英語に翻訳し、その詩をブログ「Classical Chinese Poems in English 」に掲載してきた。その目的は、漢詩を世間に広めることと、外国人にも漢詩を理解してもらうことで、今年1000年以上前の中国・唐の時代に書かれた四行詩を60篇紹介する本にまとめた。商務印書館 (1E-A10) 、明思出版公司(1C-E29) などで19日15時~17時。サイン会も開く予定。

 日本勢も5階にブースを構えた。日本政府観光局(JNTO)は、「日本・連繋従不間断(日本とつながり続けよう)」という新しいテーマでブース(5B-D02)を設ける。地理的・時間的な境界にかかわらず、決して切れることのない香港と日本の緊密な関係を表したもの。日本に行くことができなくても日本に思いをはせる香港人が多い中、JNTO体験館では、初めて「連繋日本線上直播區(日本とつなぐオンライン配信ゾーン)」を設けた。日本の都道府県や都市をライブでつなぎ、最新ニュースや旅行情報をライブで配信し、久しぶりに日本の魅力を再体験してもらう。

 生中継は北海道の「富良野ラベンダーまつり」や徳島の「祖谷のかずら橋」など景色を見せるものや、高知県からは多彩な具材で見た目も華やかに何層にも重ねた押しずしの紹介に加え、熊本県からは香港に渡航できない「くまモン」も登場する予定。日本から会場に向けてクイズなども出され、プレゼントなども用意する。

 香港人に人気のある日本の観光地の地図を作る「日本熱點地圖(日本ホットマップ)」も設置し、来場者に行きたいエリアを選んでもらい、香港からみた「ホットスポット」マップを作成する。QRコードを読み取ると、日本の各都道府県のe-tourismパンフレットを見ることができ、次回の日本旅行の計画に役立つ試みも。「傳統文化體驗區(伝統文化体験ゾーン)」では、水引や塗り絵のワークショップなどを行う予定。

 開催時間は、14日・15日・18日・19日(1階・3階)=10時~22時、16日・17日(1階・3階)=10時~24時(3階~23時)、14日~19日(5階)=10時~20時、20日(全フロア)=9時~17時。

 入場料は、大人=25香港ドル、子ども=10香港ドル(小学生、身長1メートル22センチ以下)、3歳以下と65歳以上は無料。チケットはウェブ、セブン-イレブン、サークルKなどのコンビニエンスストアでも販売する。7月20日まで。

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