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フォーシーズンズホテル香港がリニューアル バー「ARGO」とカフェ「Gallery」オープン

昆虫などのテラリウムが飾られ冒険心をくすぐる「ARGO」の店内

昆虫などのテラリウムが飾られ冒険心をくすぐる「ARGO」の店内

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 香港を代表する5つ星ホテル「フォーシーズンズホテル」(8 Finance Street, Central, Hong Kong TEL 3196-8882)が昨年秋から進めているリニューアル事業の第2期が完了し、7月15日、ホテルのニューフェイスとなるバー「ARGO」とカフェ「Gallery」がオープンした。

ロビースペースの中央に誕生した「Gallery」

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 ホテルのオープンから15年を迎えた昨年、客室の全面リニューアルとロビー階に新しいバーとカフェを設けると発表していたフォーシーズンズホテル香港。目の前に広がるハーバービューと青に統一されたユニークな内装、ジャズの生演奏で大人の憩いの場として人気だった「Blue bar」の後任として誕生したのが「Argo(アルゴ)」。アルゴとは、ギリシア神話に登場する英雄イアソンが幻の黄金の羊の毛皮を求めて冒険に出た際に乗った巨船の名前で、冒険と革新の乗り物という意味を込めて名付けられた。オープ二ングを飾るメニューは「Here Today, Gone Tomorrow」と題し、今日はある(いる)けど明日にはもう無い(いない)という名を冠し、世界的に絶滅が危ぶまれている6つの食材、蜂蜜、カカオ、バニラ、コーヒー、米とリンゴをメインにしたカクテルメニューを提供する。

 蜂蜜は香港の地元養蜂園「HK Raw Honey」と、カカオはエシカルな地元生産のチョコレートを生産するマレーシアのカカオ農場「Chocolate Concierge」と提携し、カクテルを作り上げていく。スピリッツの生産者とのコラボレーションも今後予定しており、第1弾はオーストラリアの受賞経験がある蒸留所「Never Never Distilling Co.」とのコラボで誕生した「ARGO Gin」を提供する。

 カクテルメニューの他に、スピリッツを伝統的な分類方法ではなく、生産ストーリー、生産地、製造方法、透明性などエシカルな面に焦点を当てた「Field Guide to the World’s Innovative Spirits」で、革新的なスピリッツ生産者を紹介する。ここで提供するスピリッツの約半分が香港で初めて提供するものだという。カクテルの材料やスピリッツの仕入れ先まで徹底的にこだわった同バーはアジア太平洋地区ビバレッジマネジャーであるロレンツォ・アンティノーリさんとミクソロジストのサマー・ローさんの同ホテルが誇る名コンビが率いる。

 前身の「Blue Bar」のイメージから刷新した「温室」をテーマにした内装も特徴。AB Conceptsが手掛け、テラリウムやミラーを使い、アウトドアをインドアに組み込み、パステルカラーを取り入れた店内は店名にふさわしく冒険心をくすぐるデザインに仕上がっている。

 同じくAB Conceptsがデザインを手掛けたカフェ「Gallery」はロビースペースとなっていたエリアをロビー中央のらせん階段を中心に新たに利用して、ロビーエリアをより活気的に演出している。コーヒーとお茶を中心に添えたドリンクメニューでは東京の「OMOTESANDO KOFFEE(表参道コーヒー)」と提携し、同店でトレーニングを受けたスタッフによって、同店が「Gallery」専用にローストしたシングルオリジンコーヒーをハイライトに据えた。フードメニューでは同ホテルのミシュラン星を獲得しているレストランからティータイムに合うメニューを作り、提供する。

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