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香港のホテル「アッパー・ハウス」最上階が再始動 ジュン・タナカさん監修の地中海料理

美しく盛り付けられたカサゴ鯛のグリル

美しく盛り付けられたカサゴ鯛のグリル

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 香港を代表するブティックホテル「アッパーハウス(The Upper House)」の最上階にあったホテル唯一のレストラン「Cafe Gray Deluxe」が閉店してから4カ月がたった4月17日、ハーバービューを一望できる絶好のロケーションを引き継いだ「Salisterra」(49/F, The Upper House, Pacific Place, 88 Queensway, Admiralty, Hong Kong)がオープンした。

アフタヌーンティーセットは290香港ドル(1人用)、560香港ドル(2人用)

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 レストランのオープンに合わせて、内装も刷新、ホテルのインテリアを手掛けた世界的デザイナーのアンドレ・フーさんが再び腕を振るった。以前は白と黒を基調とした空間だったのに対し、地中海を演出するテラコッタ・オレンジ、バーガンディー、ミネラルブルー、ターコイズ、ゴールデン・キャラメルといった温かみのある色をテーマに5つの空間を作り出した。演出された、それぞれの空間が楽しめる。朝食、ランチ、アフタヌーンティー、ディナーと違うメニューを用意しているため、「空間だけでなく行く時間帯によってレストランの違う顔が楽しめる」という。

 ラテン語で塩を意味する「Salis」と土を意味する「Terra」を組み合わせて店名を付けたが、料理はロンドンで活躍する日系イギリス人のジュン・タナカさん監修の下、「地中海の豊かな色彩と味わい」を提供する。ミシュラン星を獲得しているタナカさんは伝統的なフレンチの修業をしており、ロンドンのフレンチの名店「Chez Nico」「Le Gavroche」「The Restaurant Marco Pierre White」などで経験を積んだ。「シンプルで洗練された、サステナブルな料理」を信条としている。

 タナカさん自身も大好物だというパスタは自家製ものを7種類提供。ボーンマローのパスタ「Ossobuco Tortellini」、ラングスティーヌのラビオリ、 ダックの アニョロッティなど、いずれもタナカさんがロンドンでオーナーシェフを務めるミシュラン1つ星のレストラン「The Ninth」の人気メニューだ。定評のある野菜メニューではココナツで味付けしたニンジンの酢の物「Pickled Carrots with Coconut Yoghurt」やゴマのペースト状の「タヒニ」を添えたキャベツのグリル「Grilled Hispi Cabbage with Tahini」がメニューに並び、スモーキーな風味に仕上げるための特別なグリルオーブンを使ったメニューではラムのカツレツ「Lamb Cutlets with Purple Sprouting Broccoli, Anchovy and Apricot Vinaigrette」やカスゴダイのメニュー「Japanese Baby Red Snapper with Lemon Confit, Miso, Fennel and Radish」なども。ドリンクでは地中海のハーブやスパイスを取り入れた春と夏に合うカクテルを用意するほか、ワインでは同地域から小規模生産やサステナブルな生産方法に注力した生産者のワインをそろえている。

 営業時間は、朝=食6時30分~11時、ランチ=12時~14時30分、アフタヌーンティー=15時~17時、ディナー=18時~22時30分。

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