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香港エクスプレス、コロナ禍でも香港ーシンガポール線を新規就航へ

シンガポール就航を決めた香港エクスプレス航空

シンガポール就航を決めた香港エクスプレス航空

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 香港国際空港を拠点とする唯一の格安航空会社(LCC)であるHK Expressは昨年12月30日、2月1日より香港-シンガポール、チャンギ国際空港への直行便が就航することを発表した。新型コロナウイルスの影響で多くのLCCが大幅な減便、運休を強いられている中で、久々に明るい話題となっている。

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 香港は5日現在、累計感染者数が1万2690人、死亡者は213人、回復者1万2445人、新規感染者は20人だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が492万7192人(73.2%)、2回目も終えた人は467万8426人(69.5%)となっている。3回目の接種回数は43万7750回だ。

 香港エクスプレスは、コロナ禍で多くの都市への運航ができない状況下にある。特にドル箱路線の日本各地へ向かう便については、現在、永久居民のみが入境可能で、香港で21日、日本で14日の合計35日の隔離が求められるほか、日本政府は新規外国人の入国を一時ストップしていることから全便、運休中だ。

 香港とシンガポールは経済的つながりなどから、両者を結ぶ路線はキャセイパシフィック航空、シンガポール航空の両航空会社にとってドル箱路線だった。昨年11月からトラベルバブル政策を通じて両都市間の運航が始まろうしていたが、始まる直前に香港側で感染が拡大し延期となった。今度はシンガポール側でも感染が増加するなどして再延期となり、昨年8月19日にトラベルバブルの交渉打ち切りが両政府から発表された。

 香港政府は、経済的観点から中国本土との隔離なしでの往来を目指すため、北京五輪などを控えゼロコロナ政策を行う中国本土に合わせる形でゼロコロナ政策を推進している。

 その一方、シンガポール政府はワクチン接種が順調に進んだことから6月下旬に、ロックダウン政策などを撤廃し、隔離無しの移動も認め、新型コロナウイルスをインフルエンザなどと同じ扱いにするウィズコロナ政策に方針を転換。両政府の対応が分かれた。

 シンガポール政府は世界各国の入国に対していくつかの政策を実施しているが、その中で、低リスクの国・地域から渡航する短期滞在の旅行者が申請可能な「Air Travel Pass(ATP)」と呼ばれる制度がある。香港はその適用地域に当たり、入国予定日の30日前~7日前の間にATPを申請すればシンガポールへの入国が認められる。シンガポールから香港に戻る場合については、シンガポールは日本と同じA組指明地区(Group A specified places)に指定されており、21日間の隔離が必要となる。

 このような環境下だが、海外とのつながりを重視するシンガポール政府と少しでも多くの空港便を運航したい香港エクスプレスの考えが一致し、2月1日から週1回、香港-シンガポール線が運航されることになった。同航空は、ビジネス、観光、どちらのフライトでも安全を保障するとし、渡航制限が緩和されれば、シンガポール線の需要はどんどん高まると予想していることから、コロナ禍での就航を決断した。そのために、機内の消毒、清掃、機内空気の清浄のためのフィルターも複数枚使うなど、安全運航に万全の態勢を取るとしている。搭乗者にはオンラインチェックイン、Eチケット、マスク着用、ソーシャルディスタンスなどの協力を呼び掛けている。

 飛行スケジュールは週1便で、香港発(UO780)は、毎週火曜12時35分発-16時25分着。一方、シンガポール発(UO781)は、UO780の折り返し便となることから同じ火曜となり18時発-22時5分着となっている。チケットは片道428香港ドルから(空港税や燃油サーチャージなどが別途必要)。

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